那須で花を育てている池田さんから、「アグロステンマの花が畑に咲きはじめたよ」との連絡をいただきました。
毎年、5月の終わりから6月に入ると花の教室に届くこの花。爽やかな初夏の風に揺れているような細くて柔らかい草姿と、渦巻きみたいな蕾の姿が愛らしく、薄い質感の花びらが優しい印象です。花は1本の茎から枝分かれをした蕾が順番に次々と咲き出すので、部屋の中で長く愛でられるのも嬉しいのです。
そのままアグロステンマだけをガサッとガラスの器に生けても、初夏の光に輝きを増した緑の葉ものを一緒にしつらえても季節とよく溶け合います。
そうそう、この「アグロステンマ」という名前、ちょっと面白い?!ですよね。笑
なんとなくの勝手な印象として、日本語なのかと思っていたのですが… (日本語はムギセンノウ/麦仙翁)、
ラテン語の「agros(畑)」+「stemma(王冠)」から来た合成語で、「畑に美しく咲く」という意味なのだそうです。
ナデシコ科 ムギセンノウ属
原産地 地中海沿岸~西アジア