怖いおばさんになりたくない!

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「もう、最近の若い子は!」
なんて言いたくない……。
と思いながら、つい
「人に初めてものを依頼するのに、メールってどうよ?」とか
「そんなに締め切り迫っているなら、もうちょっと早い段階で言ってよ!」とか……。
小さな配慮が足らないことに、
「も〜〜!」
と怒ることが多くなった昨今。

そんなとき、先日「おへそ塾」を開いてくださった、
「イーオクト」社長、高橋百合子さんが
こんなことをおっしゃいました。

「昨日より、今日の方がちょっと成長した、と思えれば
歳をとるって素晴らしいことだと思うの。

誰かと比べるのでなく、昨日の自分より、少し成長できればいい。
そうすれば、歳をとることがどんどん楽しくなるのよね」

なるほど〜!と唸りました。
ほんのささいなことでいい。
昨日知らなかったあのことを、今日知れたらひとつ成長でき、
今日気づかなかったらこのことに、明日気づけば、またひとまわり大きくなれる……。

歳をとる=衰える
と思いがちだけど、こう考えれば、何歳になっても成長し続けることができる……。

だから高橋さんは、あんなにお綺麗なのだなあ〜と納得。

さらに!
「おへそ塾」でみんなが自分の「おへそ」について話すのを
横でじっとお聞きになっていた高橋さん。
「う〜ん、なるほどね〜」
「まあ、素晴らしいわね〜」
と感心されることしかり。

そういえば、おへその取材で伺ったときにも、
「おへそって、素晴らしいわね。そんな切り口があるなんて、初めて知ったわ。
どうやっておへそが生まれたか、もっと聞かせて!」

と後日お食事に誘っていただいたのでした。
歳下の私にも、
きっと、その他どんな人の言葉の中からも
『へ〜!」と感心して、自分に取り入れる種を見つける……。

ご自身の「社長」という立場や、キャリアへ寄りかかることなく、
自分をまっさらにして、
人と向き合い、心から「わあ、すごい!」と感動できる。

そんな高橋さんの姿を拝見して、
私は、冒頭のように、ちっちゃなことに怒っている自分を猛烈に反省しました。

誰かに「も〜!」と怒りたくなるってことは、
知らず知らずのうちに、自分が優位に立ってるってこと。
上から目線だってこと。
自分が正しいって思い込んでいるってこと。

お〜〜〜!なんてことでしょう!

私って、なんて傲慢で、独りよがりだったかと、穴があったら入りたくなりました。

こんな私だと、昨日の私より、今日成長することができない。
自分に自信満々だと、人の言葉の中からなにかを学ぶことができないから……。
ということは、歳をとるごとに、素敵になることができないってこと。

これはいかん!

何歳になっても、キャリアを積んでも、ある程度の自信を手に入れても
謙虚であることを忘れちゃダメ。

怖いおばさんにならないように気をつけよう、と思うこのごろです。


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