努力の先に

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昨日は、J-WAVEの「GOOD NEIGBORS」に呼んでいただいて、
クリス智子さんと「キッチンで読む、ビジネスのはなし」について
おしゃべりしてきました。

六本木なんて、普段はあまり行かないし、
シャキーンと立つ六本木ヒルズに到着しただけでドキドキ!
午前中の取材が早めに終わったこともあって、
1時間も前に着いちゃいました。

1階まで係の方が迎えに来てくださいました。

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トークイベントなどでは、あまり緊張しないのですが、
今回ばかりは、生放送なので
久しぶりにド緊張! 笑

 

でも、クリスさんがとても自然体で
「大丈夫、大丈夫!
ゆる〜く雑談している感じでやってますから」と
声をかけてくださいました。

ただクリスさんとのリハーサルも打ち合わせもなし!
ぶっつけ本番!
何を喋ったか覚えていませんが、
なんとか終えてホッとしました。

J-WAVEのスタジオは、33階。
昨日はお天気も良く、東京タワーがすぐそこに見えて
とても気持ちのいい空間でした。

そこで、クリスさんはかかっている音楽に合わせて
口ずさみながら、軽やかにお話しされていました。

私も自宅で原稿を書く時には、必ずJ-WAVEを聞いていて
特にクリス智子さんの「GOOD NEIGHBORS」は大好きです。
クリスさんの声が本当に素敵ということもあるけれど、
部屋に流れてくるおしゃべりも音楽も本当に気持ちいい!

今回スタジオにお邪魔して、
その理由にちょっと触れられたような気がしました。

ジョン・メイヤーの曲が流れている間、
「すごいですね〜、全然緊張されなくて、自然体で」と
クリスさんに言うと
「もう、長いことやっていますからね〜」とのこと。

そう、クリスさんは全然「頑張って」やっていらっしゃらなかった。
もう体に染み付いたリズムと
人の話に耳を傾けるゆとりと、それに対してちゃんとご自身の分析でお話しされる話術と……。
それが、するすると、当たり前のように
体の中から出てくる自然さが、
聞いていて心地いいのだなあと。

「こうしてやろう」という意気込みや、
「頑張ってこうやろう」という努力は、
時に人に圧力をかけてしまいます。
もちろん、最初はそんな積み重ねが必要なのだけど、
それを何度も何度も繰り返し、余分な力が抜けた時、
人は人に心地よさを与えることができる……。

もちろん、クリスさんの手元にはストップウォッチがあって、
絶えずガラスの向こうのディレクターとアイコンタクトをとって、
時間ぴったりに進行していくというスキルは、すごいなあと
私はチラ見しながら観察しておりました(笑)。

でも、努力のその先にあるものに到達した時、
そこには、とっても心地よい風が吹くのだなあと感じたのでした。

「暮らしのおへそ vol25」で取材をさせていただいた時、
和田さんが書いてくれた文章に改めてうなずきます。

 

「見たり、食べたりしたことを、
自分の感覚をちゃんと使って、
自分の言葉にすることを大切にしています。
誰かと話をするときも、
今、目の前にいる相手をしっかり感じて、
合わせられる多様性のある自分でいたい。
たとえちょっと合わないと思っても、
一度ですべてを決めない。
自分の視点なんて、たかが1個のわずかなもの。
自分とは全然違う人の話を聞くことは、
とってもおもしろい。
私は、その違いを楽しんでいるんです」

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クリス智子さん、スタッフの皆様、ありがとうございました。

 

今日は暖かくなるようですね。
みなさま、よい1日を。

 

許可をいただいてスタジオでの写真を掲載させていただきました。

 

 


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