私のスタンダードとあなたのスタンダードは違う。

img_1523

 

東京はもう梅雨明け。

そして7月が始まりました。
もう1年の半分が過ぎたのですね〜。
早いなあ。

 

さて。
先日の百貨店のコスメ売り場でのお話。
久しぶりに、アイブロウペンシルを買いに行きました。
売り場のお姉さんがすすめてくれたのが、茶色いペンシル。
「う〜ん、これちょっと茶色過ぎないかなあ?」とワタクシ。
「お客様の髪の色に合わせると、これぐらいでちょうどいいですよ」とお姉さん。
「そうかなあ〜」

と、お姉さんの言葉を信じ、自分が思っているより茶色い1本を買って帰りました。
翌朝眉を描いてみると、やっぱり茶色すぎる!
絵の具で描いたような、くっきりはっきり眉毛になってしまいます……。

やっぱりダメだ!
そう思って、今日はもう少しグレイッシュな色を買ってこようと出かけました。
本当は取り替えたいところですが、もう使ってしまったので……。

すると売り場の別のお姉さんは、やっぱり茶色を進めるのです。
「ちょっとのせてみましょうか?」とおっしゃるので、
眉を描いてもらいました。
すると、やっぱり自分の眉と描いた眉の色が
くっきり分かれてしまいます。

「ほら!こんなに差があるじゃないですか!」と言うと、
「自眉が黒すぎるんですよ。髪の毛に合わせたら、
ここをマスカラで茶色にするといいですよ」とおっしゃる。
確かにお姉さんの顔を見ると
眉毛がキラキラ茶色に輝いておりました。

そっか〜!と思いました。
お姉さんと私とでは「スタンダード」が違ったのです。

髪の毛に合わせて眉にも色をのせてこそ、おしゃれ。
それが、コスメのプロの「スタンダード」でした。

でも、私はそれほどメイクに命をかけているわけではありません。
あれこれ塗るより、サササッと眉が描ければそれでいい。
だったら、自眉の色に合わせたペンシルでいい。
それが私の「スタンダード」でした。

たったアイブロウペンシル1本でも
「スタンダード」が違う2人が選ぶと、全く違う色になります。

ああ、私の仕事もそうなのかなあと思いました。
仕事柄、いろんなおしゃれなお宅をたくさん拝見します。
いつのまにか、おしゃれな家が「スタンダード」になってきた……。
でも、普通の人にとって、オシャレすぎると疲れるのかもしれません。
私が、茶色いペンシルを「無理無理!」って思ったように……。

自分の「スタンダード」を正解と思っちゃいけないなあ。
自分の「スタンダード」を他人に押し付けちゃいけないなあ。
自分の当たり前を夫に、友達に、両親に、
知らず知らずのうちに押し付けていたかもしれないなあ。
そう思いました。

 

2本もアイブロウペンシルを買っちゃったから、
ちょっとは上手に眉が描けるよう、練習しようと思います。

 

 


一田憲子ブログ「日々のこと」一覧へ