人生は変えられなくても、メガネは変えられる! おへそvol25本日発売です!

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いよいよ、本日「暮らしのおへそ vol25」発売です!

 

実は、「おへそ」づくりが始まると、まずはスタッフ全員が集まって、
「モチーフ会議」というものを開きます。
そう! 表紙のモチーフを何にするか決める、という会議です。
みんなが、10個ずつぐらい考えてきて、あ〜でもない、こ〜でもない、と話し合います。
そうやって、今回決まったのがメガネ!

つまり、モチーフを決めた時には、まだ取材は全く始まっていないというわけです。
なのに………。

取材を始めてみると、あの人のおへそも、この人のおへそも「メガネをかけ変える」=「見方を変える」
ということにつながってくるから不思議!

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石田ゆりこさんは、芸能界に入る前、水泳の選手だったということをご存知でしょうか?
9歳からスイミングスクールに通い、ジュニアオリンピックにも出場。
毎日過酷なトレーニングをこなしていたのだとか。
誰も助けてくれない。自分で自分を育てるしかない。
そんな中で、
「自分の価値を誰かに委ねない生き方」を学んだそう。
褒められたら喜んで、叱られた落ち込んでいたら、相手に自分を預けることになってしまう……。
それよりも、落ち込んだら10分でもいいから寝る。
「睡眠さえたっぷり取っていたら、意外や前向きになれるんですよ」と語ってくれました。

寝ることで、世界が変わるなんて!
でも確かにそう!
寝不足だと、全てが悪い方向へ行っているような錯覚を起こしがちです。
あ〜あ、と思ったら寝る!
それがゆり子さんのおへそでした。

 

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最高に面白かったのが、絵本作家ヨシタケシンスケさんの取材。
「りんごかもしれない」では、りんごがりんごであることを疑い始めた男の子が、
ひたすら「あれもりんごかもしれない」と想像を巡らすお話です。
「もう脱げない」は、服がひっくり返って脱げなくなっている子供が、
このままどうやって生きていくかに延々と思いを巡らせて。
ごく身近にある風景を拾い上げ、ひたすらに妄想を広げていく……。
そんな視点は、ヨシタケさんご自身がメンタルがとても弱くて、すぐ落ち込んでしまう
というところから生まれているそう。
「どうでもいいことを、どうにかして面白がろう」
そうやって、描いたスケッチがヨシタケさんの絵本の素になっています。

大きな世界に出たいとも思わない。
考えろって言われたって、何もない。
不安から逃れられない。
それでも、そこから見える眺めでものを作っていくことで、
同じようになんとかして幸せを作り出そうとしている人が
ニヤッとしたり、じわっとしてくれればいい……。

ヨシタケさんが描きためているという小さな小さなスケッチを見せていただきました。
みんなと同じようにガンバラナククテイイ。
ヨシタケさんの絵本が、みんなに愛される理由が少しわかった気がします。

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平野レミさんのインタビューで一番たくさん聞いた言葉は「うれしかったな〜」です。
シャンソン歌手として歌い始めた時も「うれしかったな〜」
フランス文学者だったお父様が「好きなことは思い切りやりなさい」と言ってくれた時も「うれしかったな〜」
ご主人の和田誠さんが、仕事で忙しいレミさんを助けてくれた時も「うれしかったな〜」。
起こることすべてを「嬉しいなあ〜」と受け止められたら、人生はバラ色になるのかも!
レミさんのお話を聞いていると、そう思えてきました。

うれしかったな〜の裏側には、必ず感謝の心があります。
歌う機会を与えてくれてありがとう。
好きなことをやらせてくれてありがとう。
手伝ってくれてありがとう。

テレビで見かけると、いつも面白くて明るくて。
そんなレミさんはとても謙虚な人だなあと思いました。

 

その他にも、メガネをかけかえる「おへそ」がいっぱい!
みなさま、どうぞお手に取ってみてくださいね!


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