
今日は朝焼けがとてもきれいでした。
東京では午後から雨が降るのだとか。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?
真夏からすとんと冬になったようで、
薄手のコートを着てでかける季節になりましたね。
夏の間は昼食用にラタトゥユを作っていたのだけれど、
そろそろポタージュスープにしようかなあと
昨日は白花豆を煮ました。
実は、豆を煮ている最中に急に出かけなくてはいけなくなって、
途中で火を止め、夜にもう一度火を入れたのですが、
こんな小分けにした煮方でも、案外大丈夫なものなんですね〜。
カサカサで固かった豆が、ぷっくらと膨らんで
柔らかく炊き上がった様子を見るだけで、幸せな気持ちになります。
いつか、白花豆の餡を作って和菓子を作ってみたいなあ〜
などと考えております。

昨日は、おへそラジオの収録に出かけました。
「主婦と生活社」は、京橋から浅草橋にお引越しをし、
「暮らしのおへそ」や「大人になったら着たい服」を出す「暮らしとおしゃれの編集部」
の窓からは、すぐそこにスカイツリーを眺めることができます。
愛ちゃんとあれこれおしゃべりし、
終わったあとは、「おへそ」の打ち合わせに、とある素敵な方のお宅へ。
今は、絶賛「暮らしのおへそ vol41」の準備中。
あちこちに打ち合わせに出掛けています。
昨日訪ねたお宅も素敵だったなあ〜。
発売までは、写真をお見せできないのが残念……。
「おへそなんてあるかなあ?」とおっしゃる方のご自宅に伺うと、
そこここに「おへそ」を見つけることができます。
キッチンの調味料のそろえ方に。
ピシッと洗って積み重ねたふきんの様子に。
洗面所の歯ブラシの並べ方に。
玄関の壁に吊るしたバッグの並べ方に。
そんな「暮らしのかけら」みたいなものの中から、
その人らしさ、その人が過ごす時間が見えてくる……。
そんな瞬間が大好きです。

いろんな方の取材に伺う時、感じるのは
「ありのままの暮らし」と、「その人がこう見せたいと思っている暮らし」
に違いがある人とない人がいるってこと。
ありのままの暮らしを見せてくださって、
「この中から好きなものを拾っていって」
という方と
「いやいや、ここは大したことないから、
私のここを切り取って」という方と。
私たちが「わあ、この工夫面白いですね〜」
ということと、
その人が「見せたいもの」にも差があって、
「このおへそ、ぜひご紹介させてください」と言っても
「いやいや、それは……」という場合も。
考えてみれば、私だって、取材を受けるときに、
できればいい格好をしたいから、
「こっちより、あっちの写真を撮って」ということもあるなあ〜。
編集者は、無意識に自分が作る本のテーマに沿って、
取材させていただく方の暮らしを切り取ろうとします。
でも、切り取った部分が雑誌に掲載されることで、
その人の暮らしが「わあ、そうだったの」と
一面だけがクローズアップされて読者に届いてしまうこともあります。
できれば、どちらもがハッピーになるように、
すり合わせをしたいなあと、
打ち合わせを終える度に思います。

ちら見せ
そして、願わくば私は
「好きなように切り取って」と言える人になっていきたいなあと思います。
自分が自分をこう見せたいと肩肘張るよりも、
ありのままの自分でいて、そこからその人が好きなものを持って帰ってもらえばいい。
そう思えるようになれればいいなあ〜。
これは、取材だけでなく、人づきあいでもいえることなのかも。
「私の言いたいこと」を通すより、
相手が求めることを差し出せる人に……。
まだまだ修行が足りませぬ。
みなさんは、見せたい自分と、ありのままの自分が同じですか?
今日もいい1日を。