
暑さがちょっとおさまると、
真夏の間、なんにもなかった足元に、ちらほら小さな花を見かけるようになりました。
こちらは、数年前このブログにあげて
読者の方に名前を教えていただいた「ミズヒキ」。
小さくて、なかなかカメラのピントが合わないのですが……。
さっさと歩くと見逃してしまいそうな
ささやかさみたいなものが、大好きです。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

先日、料理家藤原奈緒さんの新著
「あたらしい日常、料理」(山と渓谷社)
が届きました。
北海道に拠点を作り、千葉との二拠点生活を始めた奈緒さん。
素晴らしい文章を書かれるエッセイストとしても知られていて、
さらに「暮らしのおへそ」で取材させていただいた時、
作っていただいた料理の美味しかったこと!
そんなふたつの才能を活かして、
小さな日常のエッセイと、レシピがかわりばんこに綴られた
まさに奈緒さんらしい1冊です。
その「はじめに」ですでにノックアウトされました。
「わたしの作ったおいしいものを食べてほしい。
という気持ちより、
あなたにもできる、ということを伝えたかった」。
う〜ん!
すごいなあ〜!
そもそも奈緒さんが、「あたらしい日常料理、ふじわら」という屋号で
いろんな調味料を発売するようになったのは、
「自分の手でおいしいものを作れる、ということが
人の人生を支えるのではないか?」(本文より)
と思ったから。
すごい料理家になることより、
みんなが料理によって幸せになってほしい。
そんな切実な願いが、
調味料の瓶詰めにのって、日本中に広まっている気がします。

さらにこんなふうに続きます。
「わたしにとって料理は、食べられる花火のようなもの。
作っても、消えてしまう。だから何度でも、自由に作ることができる。
ときに面倒で、失敗もする。だけど、まあ、やり直せる」
奈緒さんの視点は、私と正反対で、
「えっ? そうだったの?
答えは、反対側にあったんだ!」と気づかせてくれます。
自分が文筆家として成功したい。
私が書いたものが、どんどんキャリアとして積み重なってほしい……。
そんな心の底にこっそり隠しておいたものが、
恥ずかしくなって、
何のために書いているのか、
私は何を欲しかったのか?
と足元をもう一度再確認したい気持ちになります。
自分が一生懸命作ったものが、花火のように消えてしまったとしても、
「おいしいね」と食べた時間が消えません。
そして、消えてなくなってしまうから、
「今日は何を作ろうかな?」
とまた、新たな喜びが生まれてくる……。
何かを残し、何かを積み重ねることばかりを考えてきたけれど、
自分が「何をやったか」と、
「やり終えたこと」に固執するのではなく、
さあ、今日から何を始めようか?
と「これからやること」へ、常に視線を向けることができたら、
毎回まっさらな紙に絵を描く楽しみをワクワクと味わえるようになるのかも。

昨日は、この本の中から「しめじと白菜のしゅうまい」を作ってみることに。
我が家は、いつもしいたけとイカを入れたしゅうまいを作り続けてきて、
それがおいしくて、もうしゅうまいはこのレシピだけでいい、
と思ってきたけれど、
奈緒さんのレシピなら絶対おいしそう!
とチャレンジしてみることに。
が!
今の季節、白菜がまだない……。
そこで、仕方がなくキャベツで代用して作ってみました。
それでも、コロコロとしたしめじやねぎをいれ、
奈緒さんの味付けで作ったしゅうまいは、おいしかったなあ〜。
これに白菜を入れたらぜったいもっともっとおいしはず。
もう少し、季節が進んだら、
必ず作ってみようと思います。
「あたらしい日常、料理」(山と渓谷社」おすすめです!

みなさんにとって、
花火のようになくなって、
でも、またはじめてみたくなるものってなんですか?
今日もいい1日を。