いろんな人の人生を。「暮らしのまんなか Vol41」発売中です!

今朝はちょびっとだけ涼しいよう。
毎朝ウォーキングに出かけるよさは、足腰を強くするというだけでなく、
1日1日刻々と変わる、気温や湿度、風の強さ、木々の香りなどを、
「あ、違う!」と感じられることだよなあと思います。

今日見つけたこの白くて小さな花は、「アベリア」という名前のようです。

みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

さて!
ちょっとお知らせが遅くなりましたが、
「天然生活」別冊の「暮らしのまんなか Vol.41」が発売になりました。
今号から、ちょっと関わり方が変わり、
私は編集全体を見る、というよりも、
自分の担当ページを取材してまとめる、というかたちになりました。
その分、いろんな他の人たちの力をお借りして、
「みんな素晴らしいなあ〜」と感じながら作っておりました。

全体のテーマは「明日のために、『暮らしを更新しつづける』こと」。

夏がこんなに暑くなったり、
お米が店頭から消えたり、
物価がどんどんあがったり。
社会や環境が変わるからこそ、暮らし方もちょっとずつアップデートしなくてはいけなくなります。

「はじめに」にはこんなふうに書きました。

「大事なのは、どんなことのなかでも、次へのチャンスの種を見つけること。
一見マイナスの出来事こそ、新たな『ものさし』を見つける力となります。
(中略)
大きく人生の舵を切らなくても、
キッチンから、リビングから、いままでとまったく違う1日が始まります。
(中略)
やってみて『あれれ?』と失敗して、またやり方を変えてトライする。
そんな試行錯誤こそ、暮らすことの豊かさを教えてくれます」。

私が担当したのは3人。
まず、巻頭インタビューは、岡田サリーさん。
姉はタレントの岡田美里さん、父は俳優として活躍したE・H・エリックさんです。

三浦半島の突端で、築89年の古い家で暮らすサリーさん。
まさに、私が大好きなタイプのかわいい、味のあるお宅でした。

メイクアップアーティストとして働いたのち結婚。
三姉妹を産んだものの離婚。
家を出たときの所持金はわずか8万円だったそう。
その後再婚され、鎌倉に古い家を買って、夫婦ふたりでコツコツとDIYで改築したのに
その後ご主人が他界……。
子供達が独立し、はじめての一人暮らしで手に入れたのがこの家だったというわけです。

あまりに波瀾万丈な人生で、
さらに、それをあっけらかんと包み隠さず話してくださったサリーさんは、
本当に明るく優しい方でした。

たくさんのピンチがあったのに、
それを乗り越えることができたのは、
幼い頃に暮らしたハワイでのヨット暮らしにあったそう。
そのエピソードに私は心底感動してしまいました。
その部分はぜひ、本誌で読んでみてくださいね。

取材が終わった後、料理教室も主宰しているサリーさんが作ってくださったのが、
サバのソテーと野菜のマリネなどのお惣菜をどっさりのせたワンプレートランチでした。

そう!
最近私が、時々このサイトにアップしている
サバのソテーの夕ご飯は、サリーさんに教えてもらったというわけです!

もうひと組は、東京から鎌倉へ引っ越した
グラフィックデザイナーの坂本伸二さんと、イラストレーターのメーグさん。

鎌倉不動産が手がけた、古い団地を素敵にリフォームした賃貸物件にお住まいでした。
妻のメーグさんは、もともと夫と同じデザイン事務所に勤めていたのだけれど、
イラストレーションの勉強をするために学校へ。
「絵に自信がなくて、職業にすることは諦めていたんです」
と聞いて驚きました。
初めての個展で、みんなに「いいね」といってもらい、
表現をすることに勇気が持てるようになったそう。

自分の好きなことを、思い切って外に出してみる……。
自信がなくても、どうなるかわからなくても、
そこから道って開けるのだなあと教えていただきました。

メーグさんの描かれる絵、とっても素敵なんです。
誌面では、アトリエの様子も紹介しているので、ぜひ見てみてください。

そして!
このご夫婦に会えてよかった!と思わせてくださったのは、
建築家の山中康廣さんと阿美子さん。

建築家として、数々の個人住宅の設計を手掛け
妻の阿美子さんは、そのサポートを。
さらに、カトラリーデザイナーとしても活躍しておられます。

80代になった今は、仕事の第一線は退いて、
夕方になると、夫婦でキッチンに立ち、晩酌をしながらご飯を食べるのが楽しみ……。

阿美子さんがプランを考えたというキッチンは、
3人の子育てと仕事を両立していた頃、暮らしを支えた場所であったけれど、
そこが今、「ねばならぬ」から解放された毎日を味わうための
舞台となっていました。

頑張った後、こうやって穏やかな時間が過ごせればいいなあ〜。
そんなお手本を見せていただいた気がしました。』

知恵が詰まったキッチンの様子をぜひ見てみてください。

こうやって、いろんな方の人生の一端に触れさせていただくのが
この仕事の素晴らしさだよなあと思います。

暮らしのまんなか Vol41
感謝と共にお届けします。
もしよかったら手に取ってみてください。

 

 

みなさま、今日もいい1日を!


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