庭の紫陽花のつぼみが、むくむくと大きくなってきました。
今朝は、少し雨が降っていたので、ウォーキングはお休み。
もうすぐ梅雨がやってくるのですね〜。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?
さて。
そんなに度々会うわけではないのに、
今まで数回しか会ったことがないのに、
あの人とは、きっとトモダチになれる……と感じることがあります。
私にとって、そのひとりがモデルのはまじさん。
仕事で我が家にいらしてくださったり、
スタジオで雑誌のインタビューでご一緒したり。
ランチをしに行ったこともあったなあ〜。
隣にいる人を大笑いさせる。
その人のいいところ探しが大得意。
悪いとこ探しが得意で、いつも「あの人は、こんなところがダメだよなあ」と
心の中で思ってしまう私は、
同じ人に会っても、はまじさんが
いいところをいっぱい見つけて、「素敵〜!」とパチパチ拍手をしている姿を見て、
「私ったら……」と何度も反省したのでした。

我が家にテレビの取材に来てくれたとき
そんなはまじさんの新著「キドアイラク譚」(扶桑社)を読みました。
書名の通り、はまじさんの日々の喜怒哀楽が綴られています。
おもしろい切り口だな〜と思いました。
『ご飯が美味しく炊ければそれだけで幸せだし、
息子がなかなか歯磨きしなければ、
それだけで沸々と怒りのマグマが湧いてきます」
なるほど、私たちの暮らしの中には、小さな喜怒哀楽がぎっしり詰まっているのかも……。
人は、どんなときに喜び、どんな時に怒り、哀しみ、どんな時に楽しむのか。
はまじさんの暮らしの風景の中の
感情のささやかな感情の揺れ動きを
読みながら追体験していくと、
そっか〜、日常ってこんなに豊かで、こんなに素晴らしいのね〜
と、自分の毎日をもう一度味わい直してみたくなります。
喜怒哀楽の4章それぞれの扉もかわいいんだよな〜。
「キ」のページの最初には、
はまじさんが北海道から上京するときにお母様が持たせてくださった
軽量カップに「米」とマジックで書かれているというお話。
「お米一合を炊くときには、水はここまで入れるんだよ」
心配と喜びが混じり合った母親の心模様が伝わってきて、
キュンとしてしまいました……。
悔しくなるほど文章が上手なはまじさん。
暮らしを見つめ、分析し、真実を抽出した文章は、思わず書き留めたくなります。
「ド」のページの「怒りの所在地」というエッセイでは……。
水つながりで好きな言葉があります。「水に流す」です。
これは旦那が前に言っていたのですが、誰かに対して怒りを覚えたとき、
「許す」のではなく、「水に流す」という選択もあると。
(中略)
無理に許さなくていい。ただ、それに囚われるのをやめてみること。
そのまま水に流すのだと。
「ラク」のページの「報酬」というページには……。
もちろん苦行のように感じることもあります。
でも、「苦」の感覚は点。
点と点を結んで線にしたら方法が見え、
さらに結んで面にしたら癖が見え、
さらに結んで組み立てたら意味が見えます。
その意味は自分だけの真実。
どんな意味でも正解です。
この本には「喜怒哀楽」という感情が綴られているけれど、
日々の出来事に心が揺れる「喜怒哀楽」のもっと下には、
人生を味わうための、もうひとつの「喜怒哀楽」がある……。
そんなふうに思えてきます。
そんな、胸の奥にある深い「喜怒哀楽」の存在に気づき、
存分に味わって生きたいなあと、
読み終わったあと、幸せな気持ちになりました。
そんな、はまじさんにトークイベントに呼んでいただきました。
下北沢の「本屋B&B」にて、5月21日(水)19時半から開催です。
オンラインでも参加できます。
きっとはまじさんと一緒だったら、
ワハハと大笑いする愉快なおしゃべりになると思うので、
ぜひ、聞きにいらしてくださいね〜!
お申し込みはこちらから。
みなさま、今日もいい1日を〜