体も頭も心も「流れている」ことが大事

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11月ももう終わろうとしています。
私は、「暮らしのおへそ」次号の取材にあっちこっちへ飛び回り、
やっとひと段落しようとしています。

今回は、取材がギュッと一時期に集中していたので、
毎日朝早くから出かけ、緊張しながら色々な方に会い、感動し、刺激を受け、
クタクタになって帰ってくる……という毎日でした。

そんなこんなで、ずっとサボっていた朝のウォーキングに久しぶりに出かけました。
緑から黄色へ鮮やかに色を変えていた紅葉は、今は黄金色や赤へと移り変わり、
ああ、季節は確実に先に進んでいるんだなあと実感。

こんな都会でも、椿が咲き、ゆずの実が黄色くなり……。
寒い風の中「ユニクロ」で買ったスポーツウェアを着込んで歩いていると、
私にこんなに美しい姿を見せてくれてありがとう!と言いたくなります。

 

そして、凝り固まった全てのことが、ようやく流れ出します。
私は忙しくなると太る、という傾向があります。
原稿の合間にチョコなどをつまみ、食欲で気分転換するから……。
でも、多分一番の原因は、体の代謝が悪くなるから。

久しぶりに歩くと、
「あ〜、体がカチカチだなあ」とやっと感じられるようになり
下半身を動かすことで、血行が良くなって、代謝が上がるのを実感します。
腸の動きも良くなるし、腕を振って歩くと肩甲骨周りもほぐれる……。

 

そして、心と頭の流れもよくなるなあと感じます。
ずっと「今目の前にあること」しか見えず、
取材を無事にこなすこと、原稿を締め切りに
遅れないように書くこと、だけに必死になっていたけれど、
風や空を感じながら歩いていると、
「そういえば、昨日聞いたあのお話、随分前に会ったあの人も同じことを言ってたよな」とか
「そうだ、いつかこれを元にもう少し別の人にも話しを聞いてみようか」
と思考の範囲が過去から未来へ、より大きな世界へと自然に広がります。

「流れる」って大事だなあと思います。
滞って、止まっていたものを「動かして」みる。
たったそれだけで、見えてくるものが変わる……。
そんなことを感じながら歩いた気持ちのいい冬の朝でした。

 

 

 


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