夫の優しさが身に沁みた夜

博多阪急での「おしゃれとおへそのお買い物展」は、昨日無事閉場いたしました。
来てくださったたくさんのみなさま、
出展者のみなさま、
関係者のみなさま、
本当にありがとうございました。

わたしは、閉場よりすこし前に失礼して東京へ。
空港で、父と母に明太子と「めんたいいか」「めんたいかずのこ」のセット送る手配をしました。
父は、これが大好物なのです。
まだ搭乗までは少し時間があったので、ソフトクリームを食べてほっと一息。

東京に着くと、夫が車で迎えに来てくれていました。
体調がイマイチで、疲れていたので、めちゃくちゃ嬉しかった!
普段は、文句ばかり言って、喧嘩しているけれど、
こうして自分が弱ったときに、助けてもらえるって本当に幸せなことだなあと
しみじみ思いました。
第一ターミナルに着くのに、第二ターミナルの駐車場にいるとラインで見ても
普段だったら怒るのに
「そっちまで行くのにちょっと時間がかかるから待ってて」
と優しく言えたワタシ!笑
結局は第一ターミナルまで来てもらったのだけれど。

遅くなったので、ふたりでファミレスでご飯を食べて、
家に帰ってからお土産に買って帰った梅ヶ枝餅でお茶を入れました。

今朝、起きてからは、風邪気味なので朝のウォーキングは残念ながらパス。
洗濯機を回し、
いつもの一保堂の入り番茶をいれてポットに詰め、
書斎でアロマオイルをたき、
飾っていた花が枯れかけていたので
庭のホトトギスを摘んできていけて、
パソコンの前に座ると、
ああ、戻ってきたなあ〜と実感。
いつものルーティンって、心の安定を生みますね。

「おしゃれとおへそのお買い物展」の会場と同じフロアにあった書店「丸善博多店」にて。

今回のイベントでは、私が「父のコートと母の杖」を出したばかりということもあって、
出展者の方も、来てくださったお客様も
ご自身とご両親のことを話してくださる方がたくさんいらっしゃいました。

お母様のためと思ってあれこれ奔走したのに「あの娘はコワイ」と言われてしまったという方。
若いときに気があわず、まったく断絶状態だったのに、施設のお母様が脱走し徘徊する度にかけつけたのは、
結局自分だった、と話してくださった方。
みんなそれぞれに、いろんな問題を抱え、心配していらっしゃいました。
そして、誰もが親がいなくなることを「怖い‥‥」とおっしゃる。

「そうだよねえ」「ほんとそうよねえ」
としか私は言うことができなかったけれど、
自分ひとりで溜め込んでしまうのではなく、
そうやって「誰かに話せる」ことで、少し前向きになれるのかなあとも思いました。

うちの両親は、週に一度スーパーに買い物に行く度に、
本屋さんに立ち寄って、
私の本の減り具合をチェックして報告してくれます。
「知り合いや友達には、恥ずかしいから、今回ばかりはすすめてないんだけどねえ」と母。

マンションの同年代の知人たちの間では、うちの両親は仲良しで知られている。
父の大学病院での定期検診には母が、母がペインクリニックでブロック注射をするときには父が必ず付き添う。
毎週金曜日には、バスに乗ってふたりでコープに買い出しに行く。
結局夫婦というものは、横にいる人が心配で仕方がない、とか
面倒を見ずにはいられないなど、
「いてもたってもいらない」関係のことを言うのではなかろうか。
まるで自分のことのように相手を思う。
それは「好き」とか「愛してる」という男女を測る目盛を超えた、
いちばん大切な人への慈しみのような気がする。
                      (「父のコートと母の杖」〜〜〜父と母の喧嘩遍歴 より)

迎えに来てもらった車の助手席で、
そんな育てる「夫婦関係」のことを考えました。

さあ、留守の間に原稿がてんこ盛りです!
がんばろう〜!

みなさま、今日もいい1日を。

 


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