今日の東京は朝から雨。
ウォーキングはお休みです。
なかなか秋への加速度がつかず、昨日は暑かったですね。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

さて!
じゃじゃじゃじゃ〜ん!
やっと見本誌が上がってきました〜。
いよいよ1週間後の11月1日(金)に「父のコートと母の杖」(主婦と生活社)が発売になります。

ほんの5〜6年前まで、
私は実家に帰ると、娘に戻ることができました。
60歳にもなっているのに……。
母の作ってくれたご飯を食べるとほっとして、
パリッと糊がついたシーツで眠ると気持ちがよくて、
朝は、トーストの焼ける匂いで目を覚ます……。

あ〜!自分で暮らしを回さなくても、こうやって「親にやってもらう」生活っていいなあ〜
と、普段肩肘張って、一生懸命に仕事をしてる「私」を
ちょっと休むことができた気がします。

でも……。
母が肩の手術をしたのを機に、遅らばせながら、娘を卒業しなくてはいけない時期が
突然やってきました。

今は、実家で目覚めると、
まず両親が起きる前に最低限の自分の仕事を終わらせて、
母の朝食準備の下準備をし
ご飯が終わると食器を洗い、掃除機をかけて、ベランダの拭き掃除を。
「私がいるうちに」
と母のためにできることを終わらせる。
ぬくぬくと「娘」のままではいられずに
「ケアされる」側から「ケアする」側へ変わってきた気がします。

バナナを冷蔵庫に入れてっも黒くならないように、新聞紙で1本ずつ包む母。この方法も私が教えたもの。素直な母はずっとそれを続けています。

でも、「してあげる」ことがどんなに増えても、
父と母は、私の「親」で、
世の中でいちばん、私のことを心配してくれる存在であることには
変わりはありません。
私は、両親がそこにいるだけで安心するし、
見守ってくれているだけで、愛されていると実感することができる……。
そう思えば、
どんなに親が老いて、弱っていっても、
私は永遠に娘のままなのかもしれません。

「はじめに」には、こんな風に書きました。

「坂をのぼり、成長していくだけが人生じゃない。
少しずつ先が細くなっていく中で見つけた光こそ、
人が「一生」という単位でやっと見つけることができる
真実なのかもしれない……。
そう教えてくれた父と母に心から感謝している」

編集の梅田さん、そして「なかよし図工室」のデザイナー成澤豪さんと宏美さん。
みんなの愛がぎゅっと詰まった1冊です。

もしよかったらお手にとってみてくださいね。
amazonでは予約が始まっています。

そして!
梅田さんと、またまたこの本について語り、
みなさんのご両親との向き合い方について教えていただきたく、
インスタライブを開催します。

 

10月30日(水)20時から
@ichidanoriko2024と@kurashi_to_oshareのアカウントで発信します。

前回のインスタライブでは、
たくさんのコメントを本当にありがとうございました。
以前のブログにも書いた通り、
状況はそれぞれ違うんだけれど、
「うちの親はこんな感じでね」
「今、こんなことが大変でね」
「こんなことを感じ、知りました」
と言える場を、みなさんと共有できればいいなあと思っています。

みなさま、今日もいい1日を。

 


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