喧嘩の仕方がわかってきたかも。

週末、所用で夫と共に小田原へ。
ついでに、ずっと行ってみたかった中華のお店「歩歩路(プープールー」に立ち寄りました。

到着したのはまだオープン少し前で、
窓から中を覗くと、懐かしい姿がそこにありました。
キッチンに立つのは、吉澤哲子さん。

実は彼女は元編集者&スタイリストで、
私はもう20年以上前に一緒に仕事をしていたのでした。

その彼女が中華料理のシェフと結婚し、築地にお店を開き、その後小田原へ移転。
ところが、残念ながら2020年にシェフが天に召され、
その後、哲子さんが試行錯誤で再開したのが今のお店です。

私は詳しいことは聞いていないけれど、
きっとたくさんの涙を流し、たくさんの逆境を乗り越えて、今に至られたはず……。

今は、金、土、日曜日の週末を中心とした営業で、
魯肉飯+台湾直輸入の中国茶+豆花の盛り合わせや自家製ジェラートなどのデザートをセットした
ランチをいただくことができます。

これがね〜!
もうめちゃくちゃおいしいのですよ!

クワイや筍のコリっとした食感を生かした魯肉飯は、
さっぱりとした洗練された大人の味でした。
たっぷりのパクチーと一緒にいただくと大満足!

そして、食後の豆花は、いちじくのワイン煮や白木耳や豆など
ひとつひとつ手をかけた何種類ものスイーツが、ひとつのお椀の中に宝石のように詰め込まれています。

これに、香り高い中国茶を組み合わせて。

あ〜!おいしかったなあ〜。
またすぐ再訪したくなっちゃいました。

お近くのみなさま、
そして、小田原まで足を伸ばす機会がある方、ぜひぜひ食べに行かれてみてくださいね〜。

さて……。
用事を済ませて夕方自宅へ戻り、
中華モードの私は、夕飯に我が家の定番、シューマイを作りました。
で!
せっかくまったりと過ごしていたのに、
途中から夫とバトルが勃発!

原因は、買い物についてでした。
実は、我が家ではちょっと大きな買い物の予定があって、
でも、どれがいいかなかなか決められなくて、
ず〜っと買えないまま引きずっておりました。

「やっぱりあれがいいと思う」と夫。
「でも、あれはデザインがちょっと」と私
「だったらこっちは?」と夫。
「う〜ん、色がねえ」と私。

で、夫がとうとう
「もう、そんなこと言ってばかりだったら、決まらないよ!
そんな理想ばかり言って、ぴったりのものなんて見つからんやん!
このあたりで決めないと、一生買えんし!」
とプリプリ怒り出したのです。

私としては、
機能を満たすだけのものは買えない。
やっぱり、デザインが好きで、ワクワクと使えるものじゃないと
買いたくないのです。

なのに夫は「そんな見た目にこだわってたら、決められん!」と怒る……。

いつもなら、
「あ〜あ、どうせわかってくれないよね」
と途中から黙るのですが、今回はなぜかちゃんと言葉で説明してみよう!
と思ったワタクシ。

「どうして、そんなに私が悪いことしてるみたいに怒るの?
私は、買いたくない、って言っているわけじゃない。
ちゃんと、買ってよかった、って思うものを選びたいだけやん!
なのに、その言い方、まるで私がすご〜く悪いことしてるみたいやん!」

すると……。
急に黙った夫。
「なるほど、そうやね」とぽつり。

え?
と私は逆にびっくりしてしまいました。
どうやら「どうして、私が悪いことしてるみたいに怒るの?」という一言が効いたみたい……。

おお〜!
ちゃんと今の自分の気持ちの分析を、きちんと言葉で伝えると、
こんなにも伝わるものなのか!
と改めて驚きました。

そして、そのことを素直に聞き入れてくれる夫のことを
「なかなかやるやん!」とも思ったのです。

この年齢になって、
やっと喧嘩の仕方がわかってきた……。

まあ、きっとまたプリプリしあうんですけどね。

さあ、そろそろどれを買うか、決めなくちゃ!

みなさま、今日もいい1日を。


一田憲子ブログ「日々のこと」一覧へ