「わからない」に向き合う時間を

秋がやってきましたね〜。
朝、外に出るとひやっとして思わず「さむっ!」と声が出ました。
東京の夜明けは5時31分。
どんどん遅くなっています。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

さて。
先日、NHKプラスで信州の放送局の番組
エベレストに登りたい気象予報士」をたまたま見ました。
山岳気象予報士の方が、エベレストを目指すというドキュメンタリーです。

どうして、気象予報士が山に登りたいのか……。
情報を収集し、天気の予測はできるけれど、
その予測がどうだったのか?
実際に山に登って、山の空を見上げ、
自分の予測を「現実」と合わせて実感したい……。
その方は、普段から日本の山にも登っているそう。
その延長線上にエベレストがあったのでした。
すごいなあ〜。

いつもやっている気象の分析や情報の収集を
実際の山の空を照らし合わせる……。
「それっていいよなあ〜」と思っても、
なかなか現実に足を運ぶってできないことだよなあと思います。

私たちも日々
「これがわからないんだよなあ」
「これを知りたいんだよなあ」
「こうしたら、もっといいんだろうなあ」
とうすらぼんやり考えながら生きています。

それに具体的にアクセスすることって、ほんとに稀。
でも、ちょっと自分で動いてみて、
「わからない」を解決しようとすれば、
たくさんの発見がある……。
とも知っています。

だったら、なるべく、ちょっとずつでも
「これがわらないんだよなあ」
の「わからない」を解決してみたいと思うこのごろ。

というのも、今年還暦を迎えて
「わからない」ことを「いつかわかりたい」と思っていても
もう時間がない!
と実感し始めたから。

私には、今でも「あの時、これをやっておけばよかったなあ」と思うことがいくつかあります。
たとえば、大学時代。
国文を勉強していた私は、学校の授業やゼミだけでなく
個人的に友達を集めて「読書会」みたいなことをやってみたいなあと思っていました。
でも、テニス部も忙しかったし、
遊びたかったし、
「自分が主宰して、課題の本を読めないのはダメだしなあ」
など、いろんなことを考えて、結局実行に移さず仕舞いでした。
あの、大学生という社会に出る前の純粋な状態で、
読書会をやっていたら、何を学べただろう?
当時、泉鏡花や谷崎潤一郎といった、耽美主義の純文学が好きだったけれど、
あの世界に浸ることは、あの年齢だからできたんだよなあ〜
と思うと、あの時行動を起こさなかったことが悔やまれます。

連休中、急に予定がドタキャンになり、
1日ぽっかり空いた日ができました。
そこで、「そうだ!」と思いついたワタクシ!
「わからない」を調べることをやってみました。

まずは、投資信託!(笑)
いきなり現実的な「わからない」で恐縮ですが……。
あれこれyoutubeで検索し、とてもわかりやすい説明を発見!
さっそく、いろんな準備を始めてみました。

もうひとつは、料理教室!
今一度、料理をちゃんと習ってみたいと思っているこのごろ。
でも、どこに行ったらいいかわからない……。
これは、まだあれこれ調べている最中です。

いつも仕事中心で生きている私は、
こうやって、仕事以外のことにちゃんと向き合う時間をほとんど
とらずに生きてきました。

自分の情報と空を照らし合わせたらいいかもしれない……。
だったら、山へ登ればいい。
そんな一歩を踏み出したいなあ。
実際の空を見て、普段自分の手元にあるものと比べて
何がどう違い、情報を「現実」に変換して、自分の中に落とし込む……。
そうやって見上げた空は、きっと私の人生の中で
大きな宝物となる気がします。

注意しないと、また現実の忙しさに
ずぶずぶとはまっていってしまうのだけれど、
無駄なことは手放して、やることの数を減らして
そうやって「わからない」へ向き合う時間を生み出したいなあと思うこのごろです。

みなさんが、解決したい「わからない」はなんですか?

今日もいい1日を!


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