今日の朝は、ちょっとモヤがかかったような空気の中を歩いてきました。
まだ梅雨もあけていないけれど、
家々の庭にある木には、
柿の青い小さな実がついていたり、
柘榴の実がかわいい姿を見せてくれたり。
季節は着実に秋に向かっているのですね〜。
おへそで取材させていただいた方が、
庭の草花を眺めていると、自分も自然や宇宙と繋がっているんだと感じて
「We are the worldって感じるの」とおっしゃっていました。
くすっと笑っちゃったけど、その通りだなあっって。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?
先日、和歌山県、新宮市で鮮魚店を営み、「暮らしのおへそ Vol4」で
取材させていただいた、中本大さんから、
ピカピカのお魚たちが送られてきました。
暮らしのおへそ4号といえば、今からもう17年も前!
あの頃、やんちゃ坊主だった息子さんは大学生になり、
東京で暮らしているのだとか。
ずっとことあるごとに「いいかつおが入ったから送りますね〜」
など、季節ごとにお魚を送ってくださいます。
今回は、かつおに、最近高価になったたこ、そして鰻!
味噌漬けからお刺身まで!
我が家の食卓は、荷物が届いた日からぐっと豊かになりました(笑)
ありがたいなあ〜。
いろんな人によくしてもらって、本当に幸せものだと思います。
還暦パーテイーの時、平井かずみさんが
「一田さんは、友達少ないって言うけれど、そんなことないんですからね!」
と言ってくれました。
もしかしたら、私は友達の定義のハードルを勝手に自分で上げて、
優しくしてくれる人がこんなにいることを、
すっかり忘れていたのかもしれないなあと思います。
人は、「やってあげた」ことは忘れないけれど、
「やってもらった」ことは、すぐに忘れてしまう……
とよく聞きます。
「感謝」って難しいなあと思うこのごろ……。
たとえば……。
この10日間ぐらい、私は「暮らしのおへそ」の執筆で、ず〜っと書斎に籠っておりました。
書いても書いても終わらないと、
「私が世界でいちばん大変なんだ!」と思えてきます。
でも……。
私が書いた原稿を入稿してくれる和田紀子さんがいて、
原稿に書いた一言一言を、ちゃんと調べてチェックしてくれます。
「おへそ展」の告知ページを作るために、
木村愛ちゃんは、出展者に連絡をとり、写真を集め、デザイナーさんにレイアウトを依頼し、
途中で出展者が変わって、またレイアウトを変更し……。と大変な作業をしてくれます。
ただ、そんな「人」がやってくれていることは
私には見えません。
つい、自分が大変なことばかり見えていて、
誰かが、すぐ横でたくさんの時間を費やしていることを「見ない」まま通り過ぎてしまいます。
夫が洗濯物を毎日干してくれることや、
食器を洗ったついでに、最近ガスレンジもきれいに拭いてくれることも、
だんだん当たり前になって
「ありがとう」が言えていません。
私は「感謝」が下手くそだなあとしみじみ思います。
つい「私が!」
と自分がやっていることを中心に世界を見てしまう……。
柿や柘榴が、空気や雨や土や温度など、自然の巡りの中で、実を結ぶように、
世界は互いに影響与え合って存在している。
まさに、「We are the world」なんですよね〜。
私の姿を少し小さくして、
誰かのしてくれたことに、感謝できる心を育てたいなあと思います。
みなさま、今日もいい1日を。