自分でできることは自分で。

実家に帰って2日目。
昨日は、父と母は病院の日。
大学病院から、ペインクリニックなど、幾つも病院を掛け持ちしているけれど
昨日は、近所のかかりつけ医へ。
数年前に実家の近所にできたクリニックは、
とてもいい先生がいらして、ちょっと具合が悪い時にすぐに診てもらえる
心強い存在です。

母が、病院に行くついでに冬物のセーターを、クリーニングに出すというので、
大きなバッグ2つ分を私が持って、
3人で出かけました。
私がいない時には、この大きな荷物を
父が持って行っていたそう。
「え〜、両手が塞がって、転んだらどうするのよ〜」
と言ったものの、
老いた夫婦二人暮らしなら、
できることは自分たちでやらねばなりません。

近くにいるとつい「私がやってあげるから」と
手や口を出してしまうけれど、
「できることが、できるうちは、二人でなんとかする」
という暮らし方が、
ちょっと引いた目で見ると、両親にとってはいいよう。

頭も使うし、なんとか体を動かす努力もする。
ちょっとヒヤヒヤしながらも、責任を持って自分たちで暮らす。
そんな毎日は、程よいリハビリになります。
なんでも、「やってあげる」ことがいいことではないんだよなあ
と、よちよち歩く両親の姿を見ながら、
自分に言い聞かせました。

クリーニング屋さんに寄ってから
両親が病院に行っている間、私は近所のベンチで本を読みながら待っていました。
のどかな平日の昼下がり。
若いお母さんたちが、買い物ついでにベビーカーを横に
コーヒーを飲みながらひと休みしたり、
犬を連れたご近所さんが集まったり。

ああ、ついこの前まで
友達たちが、赤ちゃんを連れていたのになあ。
今ここに集っている子どもたちは、もう孫的存在なんだよなあ
と思うと、
月日が、まさに「あっ」という間に流れていったんだなあと感じました。
実家近くの街には、
小学生や中学、高校生だった頃の思い出が
あちこちに散らばっているから、よりそう思うよう……。

あの頃は、時間が限りなくあると思っていたなあ。
未来に何が起こるのか、皆目わからなくて、
早く大人になって、落ち着きたいと思っていました。
でも、何歳になっても落ち着くことなんてない……
と後に思い知ることになるんだけれど。

帰ってからは、掃除を手伝ったり、
植木の植え替えをしたり……。
あっという間に2日間が過ぎました。

今日はいよいよ阪急うめだ本店での
「大人になったら着たい服」の搬入が始まります。

1日目はあのワンピースを着て、
2日目はあのパンツを履いて……
と昨夜あれこれシュミレーションをしていました。

店主やデザイナーの皆さんが
厳選して持ってきてくださる洋服が勢揃いいたします。

私も今からワクワク!
お近くのみなさま、ぜひ遊びにいらしてくださいね〜。

お待ちしています。

みなさま、今日もいい1日を。

 


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