新刊が出ます!「歳をとるのはこわいこと?」文藝春秋刊

雨上がりの朝、ウオーキングに出たら、
空がピンク色でした。

暖かい日が続きますね〜。
パーカーを脱いで、半袖で歩いてきました〜。
みなさま、三連休はいかがお過ごしだったでしょうか?

さて!
じゃじゃじゃじゃ〜ん!!

新刊が出ます!

歳をとるのは、こわいこと?」(文藝春秋) 11月28日(月)発売。

もうね〜。
今年の初めから(いや、準備は2年前ぐらいから)
ず〜〜〜っとこの本の原稿を書き続けてきたのです。
今までの書籍の中で、もっとも多くの時間を費やして書き上げた1冊になりました。

私にしては、可愛らしい表紙でしょ?
なぜなら、中身が怖いから!(笑)
外側だけは、ふんわり優しく……と漫画家の朝倉世界一さんが手書き文字を描いてくださって、
デザイナーの渡部浩美さんがピンクの表紙をつくってくれました。

20代の頃は、「私は何者になるんだろう?」と、社会に自分がカチッとはまるかどうかが怖かった
30代の頃は、やっとライターの仕事を始めたものの、いつか仕事がなくなるかもしれないとずっと不安だった。
「食べていけなくなったらどうしよう?」と怖かった。
40代の頃は、ちょっと立ち止まる余裕ができて、そうなると編集者の顔色ばかり見て、
自分が自分の足で立っているんだろうか?と怖くなった。
50代では、年下の若い子がたくさん出てきて、私はこのまま枯れていくしかないんだろうか? と怖かった。
突然親の具合が悪くなって、両親の老いと向き合うのが怖くなった。
さらには、自分自身の老後も怖くてたまらなくなった。

思い返せば、私はず〜〜〜っと何かを怖がってきたのです。
あの時、私はいったい何を怖がっていたのだろう?
どうやって「怖さ」と向き合ってきたのだろう?

そんなビビりんぼうな私を「おさらい」しながら書いてみました。

 

でも……。
どうして、この本を書きたくなったかといえば、
実は今、私はそんなに怖がっていないから。

あれ?
どうしてだろう?
あんなに怖がりだったのに……。

それが、怖さを抜け出す新しい方法を発見したからでした。

これが、「北欧、暮らしの道具店」のドキュメンタリー動画「あさってのモノサシ」でも語っていたこと。

稼いだら→幸せになる
成功したら→満足する
歳をとったら→できることが減っていく

今まで当たり前だと思っていた方程式が、「そうでもないんじゃない?」と感じるようになった昨今。
直線でつながっていた条件と結果を、
いったんバラして、
まったく違う繋ぎ方にしてみたら………。

それが、私が見つけた「斜めにジャンプ!」という方法でした。

今まで思ってもいなかった「斜め」の方向へジャンプして、答えを見つけてみるということ。

稼がなくても→幸せになれる
成功しなくても→心満たさせる
歳をとってやることが減っても→ご機嫌に暮らせる
病気になっても→ご飯はおいしい
落ち込んでも→朝焼けは美しい

この新たな方程式を作ってみる楽しさといったら!
私は、自分の発明にめちゃくちゃときめき、ドキドキし、楽しくなってきちゃったのでした!

つまり、この本は、自分の「怖い」をおさらいしながら、
「斜めにジャンプ」する方法を綴ったものです。

思い切って、エイッと斜めに飛んでみたら、
こんなに怖がりの私でも、
自分の力では解決できないほどの、大きな悩みや悲しみやもんもんとした想いがやってきたとしても、
どうにか、光を見出せるんじゃないか……。

もちろん、その時はオロオロするだろうし、泣きべそをかき、どよ〜んと下を向くかもしれないけれど、
その先に、絶対にジャンプできるポイントがあるはず……。
そう信じられれば、
これから歳を重ねていくのが、怖くなくなる気がしています。

怖がりイチダが書いた、怖がりのための本。
よかったらお手に取ってみてください。

amazonでは予約が始まっているようです。
11月28日発売です。

デザインは渡部浩美さん
編集は馬場智子さん

初めて写真がない、文章だけの本となりました。(正確には私が撮った写真が2枚だけ入っています。

みなさま、今日もいい1日を〜。


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