あの人はきっといい人。

いよいよ、明日25日(水)から、阪急うめだ本店での「大人になったら、着たい服」
のイベントが始まります。

私は、両親を病院に連れて行ったりと、
実家での手伝いがあり、ひと足早く関西入り。
6泊7日の旅になるので、荷物が大変です。
イベントで着るための服を考え、
一応鏡の前で着てみて、ひとりファッションショーを。
冬物は厚手なので、スーツケースに収めるのが大変です。
化粧品、保湿のためのパック、ホテルで飲むお茶類、
そして、仕事関連の書類、パソコン、i pad、コード類などなど。
ぎゅ〜ぎゅ〜押し込んで、やっとフタを閉めました。

そんなスーツケースを持って、中央線に乗ったときのこと。
朝早くて、ちょうどラッシュ時だったため、
車内は人だらけ。
大きなスーツケースがじゃまになるので、
リュックを前に抱え、スーツケースをなるべく身近に引き寄せて
満員の座席の前に立っておりました。
すると……。
前の女性がなんだかイヤそうな顔をしたのです。
「わわ、邪魔になるから怒ってるんだ、この人……」
と思いながら、ちょっと頭を下げたら、
彼女も今度はちょっと微笑みながら頭を下げてくれました。
「よかった、怒ってるんじゃなかったんだ」とほっ。

あれ? 最近、こんなことってよくあるよなあと思ったのです。
人って、だれもが「いいところ」と「悪いところ」を
半分半分に持っているんじゃないかなあ。
ぜ〜んぶいい人なんてなかなかいないし、
ぜ〜んぶ悪い人も、きっといない……。

なのに、私はどうしても「悪いところ」に先にフォーカスしてしまうのです。
たとえば、仕事でドタキャンをされたとします。
すると、頭の中で「あの人は、こちらの都合も考えず、自分勝手にドタキャンする人」
とその人のことがセットされてしまいます。
その後会っても、どうしても「あのこと」が尾をひいて、
「悪い人」と思ってしまう……。

たとえば、仕事仲間でいつも遅刻してくる人がいるとします。
すると、「も〜、あの人はだらしなくて」と
悪いところがセットされ、
「あの人はああいう人」と思い込んでしまう……。
本当は、ドタキャンした彼女にも、遅刻する彼女にも、
他に「いいところ」がいっぱいあるのに、
どうしても、非難の目で見てしまい、
「ああ、いかん、いかん」と反省します。

できれば、その人が「いい人」である、という前提に立って
人と接することができたらいいなあと思います。
こちらが先に笑って頭を下げたら、
あの電車の中の女性みたいに、微笑んでくれるはず。

こちらが怒った顔だと、相手も怒った顔になる……。
なかなか難しいけれど、
相手を信じて、自分の扉を開けるように。

人生後半は、そんなおおらかなおばさんになりたいなあと思います。

去年出した「人生後半、上手にくだる」(小学館クリエイティブ)の
3刷が決まりました〜!
以前に出した本が、忘れられず、コツコツと売れていく……。
そのことをとっても嬉しく思います。
手にとってくださったみなさんのおかげです!
ありがとうございます。

さあ、明日からイベント開始です。
明日は13時と15時に出店者のみなさんとのトークイベントがあります。

みなさんとお会いできることを楽しみにしています。

インスタライブでもお届けする予定なので、
来られない方は、
阪急うめだ本店のアカウントか、
大人になったら着たい服」のアカウントをチェックくださいね〜。

みなさま、今日もいい1日を。


一田憲子ブログ「日々のこと」一覧へ