ちゃんと休める人になる

待ちに待った金木犀がふわりと香りました!
ずいぶん涼しくなりましたね。
我が家は古くて、隙間だらけなので、
つい先日まで、暑い、暑いと言っていたのに、
「お〜、さむ!」と厚手の布団を出しました。

みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

縁側からの日差しがポカポカと暖かくて、
先日は、1日家にいたので、昼ごはんの後、ひだまりでお昼寝を。
背中に陽の光の暖かさを感じながらウトウトする時間は最高でした。

最近やっと、こうやって「休む」ことを自分に許せるようになってきたなあと思います。
若い頃は、昼間にゴロゴロするなんて、後ろめたくてできなくて、
なのに、眠いから無理やりパソコンに向かってもさっぱりはかどらなくて……。
「私は、休むことが下手だなあ」
「どうやったら、休めるようになるのかなあ」
とずっと考えてきました。

でも!
その方法は簡単でした。
あれこれ考える前に、答えが出なくても、
とにかく休んじゃえばいいんです。
そうしたら、とろとろ眠るお昼寝が最高に気持ちよくて、
その後、シャキッと目覚めることを
体が教えてくれます。

人って「ラクなこと」は、
すぐに体が覚えてくれます。
若いライターさんたちと組んで仕事をすると、
彼女たちが、ものすご〜く忙しいことにびっくりします。
今日大阪に出張で、明日は長野!
その間にコンテを書いて、原稿を仕上げる!

うわ〜、私にはもうこんな毎日走り続けることはできないなあ〜と感じます。
私もかつては、こんなにドタバタ仕事をしていたんだけどなあ〜。

今は、私は毎日あちこちに出かけることは、
「おへそ」や「大人になったら着たい服」の取材時期だけだし、
出張は、多くても月2〜3回です。
午前中に集中して仕事をして、
午後から少しゆるめ、夜には仕事をしません。

このやり方を体が覚えてくれて、
毎日出かけることが続くと「わあ、もうしんどい……」と感じるようになりました。

若い頃、マイペースで仕事をする先輩に
「どうしたら、休めるようになりますか?」と聞いてみたとき
「休んじゃえばいいだけよ〜」
と言われた意味が、やっとこのごろわかるようになった気がしています。

「休む」がデフォルトになると、
「それ以上」になると、体が自然に「休み」を欲するようになる。
詰め込みすぎたら「いかん! ちょっと休まないと」と自然にブレーキをかけるようになる……。

先日の広島出張は、のんびりスケジュールでした。一番人気というお好み焼き屋さんへ。私にしては珍しく、1時間も待って食べました〜!

 

歳をとると、自然に無理がきかなくなって、
詰め込みすぎると、疲れて眠くなったり、集中力がなくなったり。
そんな自分のご機嫌をとり、
パフォーマンスを上げるには、
やっぱり「休む」が重要になるんだよな〜と感じます。

上手に休めるようになると、
仕事をする時間は、ぐぐぐい〜っと集中できるようになり、
仕事量はかつてとそんなに変わらないかなあと思います。

若い頃を振り返ると
どうしてあんなに1日中仕事をしていたんだろう?
と不思議になります。
きっと、仕事をしているつもりになっていただけで、
ダラダラしたり、よそ見をしたり、違うことに時間を使っていたんだろうなあ〜。

こんなことを書きながらも、
立て込んでくると、バタバタするのだけれど、
「あ〜、休みたい!」と思える自分になったことを、
よかったなあと思うこのごろです。

みなさんは、ちゃんと休んでいらっしゃいますか?

 

 

今日もいい1日を!

 

 


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