自分が攻撃されたときに……。

今日は20分ほど寝坊。
慌ててウォーキングに飛び出しました。
この時期楽しいのは、あちこちで、いろいろな実りの姿を目にすること。
柿やみかん、柘榴など……。
まだ青いので、よ〜く目を凝らさないと見えないのだけれど、
ぷっくら膨らんだ実を見つけると、わけもなく嬉しくなります。

そういえば、この時期車で遠出すると、
「うわ〜〜〜〜〜!くり、くりっ〜〜!」
と見つける度に大声を出すので、
「わかった、わかった。何が嬉しいん?」
と夫に呆れられます。苦笑

さて、少し前に、再び平井かずみさんちに遊びに行きました。
かわいいお道具で、中国茶をいただいてから、一緒にお出かけ。
知り合いに会いに出かけました。

みんなであれこれおしゃべりしている中で、
ある人が、「うちの敏腕スタッフ、細かいところにうるさいのよね〜」と一言。
「もう、あれこれダメ出しされちゃってさ」と。

超大雑把人間の私は、大いに共感して「うわ〜、それって大変ですね〜」と顔をしかめておりました。

すると……。
平井さんが、あっけらかんと
「でも、そんな方がいてくださるなんて、ありがたいですね〜」
って言ったのです。

おお〜!

みんなの話は次に流れていったけれど、
私の頭の中には、「ありがたい」というワードがぐるぐる回っておりました。

知り合いのお宅で、おいしいランチをいただきました。

ダメ出しをする人。
クレームを言ってくる人。
ホームページやインスタで、厳しいコメントをする人……。

私はびびりんぼなので、そんな人の言葉に出会うと、
傷ついて落ち込んだり、「なんで、こんなこと言うのかしら」とプリプリしたり……。

でも、平井さんはいつも、そんな人の声を「ありがたいと思って〜」
と受け止めるのです……。

確かに、冷静に思い返してみると……。
クレームを言われて初めて、言葉使いに配慮が足らなかったことを知ります。
厳しいコメントをいただいて初めて、
同じものごとでも、世の中には、いろんな受け止め方があることを理解します。

イタタタ……と
その言葉が強くて痛いからこそ、
そこから学ぶことは大きい……。

そのことは、頭ではわかっていたのに、
いつも、自分と対立する意見に触れる度に、
心を痛め、悲しくなり、
さらには、ムカムカする自分に、嫌気がさしていました。

重陽の節句に、と持ってきてくださった小菊を飾りました。

 

そんなすべてを「ありがたい〜」と受け入れる……。
人の言葉に、バリアを張って、「負けまい!」と立ち向かうと
より悲しくなります。

でも平井さんのように「ありがたいですね〜」と
「感謝」を受け取る入り口においておくだけで、
同じ強い言葉が、別の何かに変換されるような気がするから不思議。

歯向かおうとするから、防御しようとするから、攻撃される……。
感謝と共に、受け取れば、自分に向かって降ってくるものは、
優しい雨となって、自分の中を耕してくれるのかもしれません。

負けず嫌いの私は、すぐ「なに〜〜〜!」と
ファイティングポーズを取りたくなるけれど、
拳を開いて、手を合わせ、「ありがたい」と言ってみたくなりました。

みなさま、今日もいい1日を。

 


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