毎日枕カバーを洗って、枕を干す。「もやもやしたら、習慣かえてみたら?」本日発売です!

近所の家の庭に咲くのは、八重のどくだみ。

 

東京は朝から雨です。
みなさんのお住まいのあたりでは、台風の影響はいかがでしょうか?
どうぞ、気をつけてくださいね。

さて!
そんな嵐の日、いよいよ本日6月2日
もやもやしたら、習慣かえてみたら?」が発売になります!

わ〜い、パチパチパチ〜!

「暮らしのおへそ」が始まって18年目。
18年間、私は取材しながら、本当にたくさんの「おへそ」=習慣を真似してきました。

真似してやってみて、無理なものは手放して、続けられるものが定着する……。
さらには、そうやって自分のものになった「おへそ」も、
途中でやめてしまったり、しばらくしたら復活したり。
年月の中で少しずつ、変換していくのも楽しいところ。

たとえば……。

トレーナーとして子供たちを指導している佐々木由貴子さんが教えてくれたのは
「枕を毎日干す」というおへそでした。

「へ〜! 毎日?」と驚いて、さっそく真似するために、
枕用のハンガーを購入。
でも……。
毎日はやっぱり続かなくて、週に1度になりました。

ところが!

ごく最近、ある方に
「枕を買いに行ったら、枕のプロが枕カバーは毎日変えるのがおすすめって
言ってたよ。皮脂汚れなどがつくから、下着を変えるのと同じだって」。
と聞いて、
「なるほど〜!」とまたまたまねしんぼしてみることに。
毎日、枕カバーを変えるなんて、続くかな?と思ったけれど、
これが、続いているのです!
というのも、洗い立てのパリッと乾いた枕カバーが
めちゃくちゃ気持ちいい! と体でわかったから。

頬が直接触れる枕のパリッと感が、これほど気持ちいいとは知りませんでした!

今は、起きたら枕を抱いてベッドルームを出て、
パジャマを脱いだら、パジャマと枕カバーを一緒に洗濯機にポイッ。
そして、枕本体を干すようになりました。

いろんな人との出会いで、いろんな言葉を聞くことで、
自分の習慣が変わっていく……。
その結果を、暮らしの中で、自分の体で実感するのが、面白いんですよね〜。

このほかにも、真似するようになったのは、
先日も写真だけ、ちらりとここでご紹介した
藤田志保さんの「ショートケーキはいちごから食べる」というもの。
ただし、ケーキの食べ方を真似したわけではありません。

「ショートケーキ」は、自分にとっての「いいこと」の象徴。
つまり、「悪いこと」より「いいこと」を先にパクリと食べちゃうってこと。

不安がりの私は、ずっと「いいこと」より、
「こうなったら、どうしよう?」「ああなっちゃったら、嫌だな」と
まだ起こっていないことを心配ばかりしていました。
そうして、今目の前にある「ショートケーキ」を上の空で食べていた……。

でも、歳を重ねた今、「だったら、いつ、ショートケーキのおいしさを
じっくり味わうの?」
と思うようになりました。
先に「ああ、おいしい〜!」って食べちゃって、
「今ここにない心配ごと」は忘れよう!
やっとそう思えるお年頃になったかなあ〜。

そして、そう思えるようになったのは、植松電気社長、植松努さんの
「失敗を自分のせいにしない」
「失敗はデータです」というおへそを知ったからこそ。

「おへそ」と「おへそ」がリンクして、
「ああ、そうか」と前に一歩進めるようになる……。
そんな時、この「おへそ」を作っていてよかったなあと心から思います。

こんなふうに、18年分の「おへそ」を1冊にギュッと詰め込みました。

「おへそ」=習慣を変えるには時間がかかります。
でも、結果がすぐに見えないと気が済まなかった私に、
「コツコツ続ける」ということを教えてくれたのも、
「おへそ」で取材した、「日々是好日」を書かれた、エッセイストの森下典子さんでした。
お茶という「先が見えないものを習いに行く」習慣……。
お茶を習い始めたばかりの頃は、「なぜこうするのだろう?』と理由ばかりが気になったけれど、
たんたんと続けていれば、いつかわかる時が来る……と思うようになったそう。
そんな「時の力」があるということを知りました。

ぜひ、ゆっくりひとつひとつの「おへそ」を味わっていただければ嬉しいです。

もやもやしたら、習慣かえてみたら?」本日発売!です。
(地域によっては、書店に並ぶのが少し遅れる場合もあります)
よかったお手にとってみてください。

みなさま、今日もいい1日を〜。


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