おへそ裏話

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みなさま!
「暮らしのおへそ vol24」はもうお手にとっていただけたでしょうか?

毎回、取材をしていてワクワクするのは、思いもかけない「おへそ」に出会って
うっひゃ〜!
と驚くこと。

その一人が、和田ゆみさんでした。

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実は和田さん、facebookでメッセージをくださって、繋がった方でした。
夕方近くなると、美味しそうなおかずがアップされて、
マメにチェックするように。
そのブログ「加トちゃんのおかん塾」が本当に面白かった!
言葉の選び方が上手で、毎回読んでいてグッとくるのです。

そしてブログの最後には、必ず「今日もクスクス笑ってまいりましょう!」の一言が。
ニコニコでもなく、ガハハでもなく、「クスクス」ってところがいいなあ……。
気になるな〜と思って、ご連絡しました。

取材では、「金曜日はカレーの日」という「おへそ」のカレーを作っていただいたり
それをドリアやカレーうどんにアレンジする様子を撮影させていただいたり。

そんな中、「どうして、クスクスって思ったのですか?」と訪ねてみると
「う〜ん、どうしてだったかな〜?」と和田さん。
そして、取材を終え帰ってから、「あれから、考えてみたのですが……」とメールを送ってくださいました。
私は、それを読んで、本当に衝撃を受けました。
そこに書いてあったのが、ページの最初に書いた一言。
「私、みんなに聞いてみたいんです。
『最高に幸せ』を目指さなくちゃだめ? 『超ラッキー』ってそんなに必要?」

そっか〜!!と思いました。
私は、いつもマックスな幸せを望んでいたけれど、
本当は、クスクス笑って過ごせれば、十分幸せなのかもしれない……。

そう思ったら、なんだか肩の力が抜けて、
そっか!そっか!とクスクス笑っている自分がいました。

これから、暮らしの中でもっと気楽にクスクス笑って過ごしたいと思っています。

 

もう一つ、え〜!!とびっくりしたのが、料理家、瀬尾幸子さんの取材。
瀬尾さんとは、かつて一緒にワイナリーの取材に行ったことがあり、
ご自宅がご近所だとわかって、取材帰りにご自宅まで見せていただいたことがあったのでした。

でも、今回改めてお話をを伺ってみると、
思いもかけない「おへそ」が目白押し!
まずは、打ち合わせに伺って最初の一言が

「おうちのご飯は、おいしすぎちゃダメなんです。
70点前後の『普通に美味しい』でいいんです」という一言。

え〜!! 100点じゃなくていいの??

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100点の料理を毎日食べていたら疲れてしまう。
お家でのご飯は「些細なものを、普通においしく食べる」でいい……。

これって、和田さんのおっしゃっていたこととなんだか似ています。

些細なものをおいしく食べる=クスクス笑う

おんなじ!

さらに、瀬尾さんの70点料理の作り方の面白かったこと!

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名前がついた料理を作るのをやめる……。
例えば、「筑前煮」という名前をつけないで、単なる「煮物」にすれば、
里芋や、ごぼうや、こんにゃくなど、材料がぜ〜んぶ入っていなくていい!

そして、瀬尾さんが作ってくださった、「タケノコと人参と鶏肉」だけの「煮物」のおいしかったこと!

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このほかにも、「砂糖とみりんは一緒に使わない」とか
『炒め物は4分以上炒める」
など、目からウロコの70点料理のルールがいっぱい!
詳しくは、ぜひ本で読んでみてください。

 

なんとなく、当たり前の毎日が、淡々と続く中、
今まで思ってもいなかったことを、
誰かに教えてもらって
どっひゃ〜! と驚く。
これって、とっても幸せなことだと思います。

そして、この驚きを、どうにか新鮮なまま、お届けできたらいいなあと思っています。
1冊の雑誌から、心を「ツン」と突く、驚きと発見が広がりますように。

 

 

 


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