誰かに自分のことをじっくり聞いてもらう

昨日は我が家にお客様が遊びに来てくれて、ランチ女子会!
コロナ禍になってから、家で誰かと一緒にご飯を食べるというのは、
本当に久しぶりでした。

前日の夜に、赤ピーマンのムースを仕込み、
(上の写真のグラスに入ったもの。これ、ほんと簡単なんです!
赤ピーマンの皮を真っ黒に焼いてからむき、フードプロセッサーに牛乳、砂糖、塩と
共に入れてつぶし、少し温めてからゼラチンをとかし、最後に生クリームを入れて
固めるだけ。トマトをすりつぶしたソースをかけてできあがりです)
当日朝に、キャロットラペ(クミン風味)と春巻きを作りました。

この日集まってくれたのは、
暮らしのおへそ別冊「家事のしくみを整える」で取材をさせていただいた
鈴木美帆子さん(みぽこさん)と、
みぽこさんから紹介いただき、今出ている「暮らしのおへそ」で
取材をさせていただいた笠井奈津子さん(なっちゃん)、
そして、おへそチームの木村愛ちゃんでした。

ご飯を食べながら、みぽこさんの提案で、
「ひとりひとりについて、みんなが真剣に話を聞く会」を開きました。

ひとりずつ、今考えていること、悩んでいること、
これからやってみたいことなどを話します。

これが、思っている以上に楽しかったなあ〜。

私は、誰かにインタビューをするのが仕事なので、
いつも、友人たちとお茶を飲みにいったり、ご飯を食べにいっても
「質問する役」になりがちです。

逆に、自分のことを語るシチュエーションに陥ると
なんだかお尻がムズムズして落ち着かなくなります。
私ばっかりしゃべっていて、
あの人にもしゃべってもらわなくちゃ、いけないんじゃないか……
とすぐ思ってしまう。

でも、今回のように、「ひとりずつ順番に15分ずつ」というルールが決まっていると、
落ち着いて、安心して話すことができました。

そして……。
まだそんなに親しくなってはいないのに、(会うのは3回目とか、4回目)
残り3人が、真剣に私の話を聞いてくれて
「それは、こういう意味?」とか
「だったら、こう考えればいいんじゃない?」とか
いろいろな質問や提案をしてくれる、という状況が、
とても心地よかったのです。
これには、びっくりでした!

親しい友人に悩みを聞いてもらうのとはちょっと違い
どんなことを言ってくれるのか想像がつかない……。
そんな少し緊張感のある状況での発見が、面白かったのかもしれません。

ふと気づくと、3人の顔がこちらをむいていて、
その目がじっと私のことを見つめていて、
この15分の間だけは、自分のことのように私のことを考えてくれる……。

ああ、そっか〜。
誰かに心をかけてもらうって、こういうことなんだ……
としみじみ思いました。

そして、みんなの意見を聞くことによって、
自分ひとりなら、一方向しか考えることができないけれど、
そのひとつの問題に、
いろんな方向から光を当ててもらった気がします。

でも、たとえ問題が解決しなかったとしても、
誰かが私のことを一生懸命考えてくれる、
という「場」があることだけでも、
こんなにも嬉しくて、心がぽっと暖かくなることを身をもって知りました。

「やってあげる」ことは得意だけれど、
私のように「やってもらう」こと、「受け取ること」が苦手な人って
たくさんいらっしゃるんじゃないかなあ?

そんな方は
こうやって、友達と「15分ずつ本音で語る」というゲームをやってみたら
なかなか楽しいんじゃないかと思います。

そして、この15分のゲームに慣れたら、
誰かに何かをしてもらうのが、もう少し上手になるのかもしれないなと思った
実り多き女子会でした。

みなさんは、誰かに自分のこと聞いてもらっていますか?

今日もいい1日を〜


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