楽しく老いる練習を

東京の今朝は少し雨がパラついています。
今日は外での撮影があるので、やきもきしています。
みなさま、いかがお過ごしですか?

春になると、いろんなおいしいものが出てきますね〜。
先日は、フキを炊きました。
塩をつけて板ずりしてから、茹でて冷水にとり、す〜っと皮を剥く。
面倒ではあるのですが、私はこの作業が大好きです。
シュ〜〜〜ッと剥けると気持ちがいい!
そして、なんともいえない美しい緑色の、ツヤツヤのフキがまな板の上に積み重なっていく姿が嬉しい!

お出汁に揚げを入れ、さっと煮るだけ。
おいしくて、あんなに手間をかけたのに、あっという間になくなってしまいます。

先日、和歌山県新宮市でお魚屋さんを営まれていて、
「暮らしのおへそ vol4」で取材をさせていただいた、中本大さんからお魚が届きました。
届いてから「届きました〜。これ、鯛ですか?」とメールをすると
「鯛ではなくて、甘鯛です!」とのお返事。

鯛と甘鯛って違うの? と思って調べたら、甘鯛って鯛ではないんですって!
びっくり!
知らなかったなあ〜。
ぐじと呼ばれる高級魚!
「2つのパックは、骨付きと骨なしにしてあるので、骨付きは塩焼きに、骨なしはソテーなどにどうぞ〜」
とのこと。
なんて心遣いでしょう!

そんな時、ちょうど先日見たテレビ番組を思い出しました。
「暮らしのおへそ」別冊「ちょっと背伸びのものえらび」で
取材させていただいた大原千鶴さんがお料理をされる「あてなよる」。
私はこの番組が大好きです。
前回のお題は「鯛」。
そこで、紹介されていた天ぷらがとてもおいしそうなので、
甘鯛でやってみることに。

卵は使わず、水に小麦粉をさらさらと入れて、ジャブジャブまぜて、
ダマになっても気にせずに、からませて揚げるだけ!
と大原さんがおっしゃっていたので、やってみたら、大成功!
いや〜、おいしかったなあ〜。

塩とタルタルソースの2種を用意して、塩でシンプルに食べる方がおいしいかな
と思っていたのですが、これにはタルタルソースの方が断然あいました!
大原さんは、文旦のタルタルを作っていらしたけれど、
私は面倒で、ラッキョを刻んでマヨネーズで和えただけに。
文旦もおいしそうなので、今度トライしようと思います。

最近、「楽しく老いる」ということをよく考えます。
今は、どんな仕事をして、どんな新しいことに出会い、ワクワクして、それをどうアウトプットできるか……
ということが楽しいけれど、
いずれ、仕事ができなくなく時期がくる……。
その時に、毎日楽しく過ごせるように…….

高級な甘鯛は買えないかもしれないけれど、
春になったら、春らしい食べ物を料理し食べる。
そんなことを楽しめたらいいのかもなあと思います。

そのためにも、今から少しずつ、仕事ばかり、成果があることばかりを考えず
日々のささやかなお楽しみを見つける練習をしたいなあと思うこのごろです。

 

みなさま、今日もいい1日を!

 

 


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