人に悪意を想定しない

原稿がてんこ盛りでも、週一度のテニスのレッスンには必ず行く!
そんな自分が不思議です。

みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

先日ボレーの練習をしていた時のこと。
コーチは、飛んでくるボールに対して、グリップを先に出せ、とおっしゃる。
私は、ずっと軟式テニスをやっていたので、
その癖を直すのに四苦八苦しています。
軟式では、グリップではなく、ヘッドを先に出します。

ずっと「グリップを先に」と言われていたのに、
心のどこかで「え〜、ヘッドを先に出さないと、パカ〜ンと鋭い当たりにならないでしょ!」
と思っていたよう。
でも、ヘッドを先に出すと、タイミングがあえばパカ〜ン!と行くのですが、
間に合わないと、大振りになり、失敗する確率が高い……。

「ラケットを振るのではなく、前に押す感じ!」とコーチがいいます。
で、
試しにヘッドではなく、グリップを先に出してみました。
すると……。
「おっ!」
「おお〜っ!」
と、ボレーが安定してびっくり!

そっか、こういうことだったのね、とやっと体で納得しました。

こんなふうに、私は人の言葉をなかなか信用しません。
自分の方法の方が「正しいんだもん!」と思ってしまう……。

でも、この「グリップを先に」をやってみて、
「もっと早く、言うことを聞いていればよかった〜!」と思ったのでした。

私の母は、とても素直な人です。
先日ご紹介した、「tao」のスキンケアをすすめたら、
「そんなにいいなら」とすぐに使い始めました。

掃除には、「マキタ」のハンディ掃除機が軽いよ、と言えばすぐに取り入れ
モップは、私と同じ「イーオクト」さんのものを使っていました。
(今は、ヘルパーさんにお願いしていますが)

母の姿を見るたびに、「ああ、素直な人だなあ」としみじみします。
人の言葉を信じる生き方、って素晴らしいなあって。

そして、自分を振り返ると「なんて疑り深いんだ!」と呆れてしまいます。

勝間和代さんが、自分の感情をマネジメントするためには
「相手に悪意を想定しない」
と書いていらして、ハッとしました。

私ったら、いつも「相手に悪意を想定していた」んじゃないかって。
それはきっと、傷付いたらイヤ、裏切られたらイヤ……と思っていたからかも。

でも勝間さんは「わざわざ相手を困らせてやろうという悪意のある人は、そうそういません」
「問題が起こるのは、コミュニケーションの行き違いにすぎないのです」と書かれていました。

ずっと「人がなんと言おうと、自分は自分」
と思うことがいいことだ、と思っていました。
もちろん、そんな自分軸も大事。

でも、それとは別に「この人はきっといい人」と思いながら、
誰かの言葉を聞ける人になりたいなあと思います。
そうしたら、吸収できることが、もっと広がるはず。

人を信じて、耳を澄ませて……。

今日も、原稿、ちっとも終わっていないけれど、午後からテニスのレッスンです!
楽しみ〜!

みなさま、今日もいい1日を!


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