キックボクシングをやりながら「NO」と言ってみよう!と思った日

動くと暑くて、じっとしていると肌寒い……。
どんな服を着て出かけるか悩む秋です。

みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

さて……。
数ヶ月ほど前、「暮らしのおへそ vol32」の取材で、キックボクシングジムに行き、
取材後私も初めて「ミット打ち」なるものをやらせていただきました!

じゃ〜ん!

取材後だったので、普通の服でやっているのがちょっと滑稽ですが……。
いや〜、これが想像以上に楽しかったのです!

パンチというのは、手でやるもの、と思っていたのに
教えて頂いたのは、
骨盤を一旦後ろにねじってひき、回転させながら手を前に出す、という動き方。
つまり、体の回転力を使って打つ、ということです。

コーチがとても上手に受けてくださるので、
初めてでも「パシ〜ン!」という音がひびきます。
それが気持ちいい!

このキックボクシングを教えてくれたのが、モデルの山葉子さんでした。

山さんがキックボクシングを始めたのは、「跳ね返す力」を手に入れるため。
つまり「NO」と言える人になるためだったそう。

「『私はこれはやりません』と意思表示をするのが苦手。
望まないものが入ってきても許してしまう曖昧さをずっともっていました。
だから、跳ね返すエネルギーが欲しかったんです」と山さん。

なるほど〜!
と納得しました。
私も「NO」というのがとても苦手なので……。

仕事を断ることは滅多にないし、
誰かの意見が「違うな」と思っても、「それは違うと思う」となかなか言うことができません……。

「NO」と言いたい時には「NO」と言う。
イヤな時には、イヤと言う。
これって本当に難しい……。
どうしてだろう? と考えてみました。

きっと私は「NO」とか「イヤ」と言いたくなったら、
セットで「NOと言ったらどうなるだろう?」と考えているから。

「今、NOと言ったら、この人傷つくだろうな」
「せっかく考えてくれているのに、断るのは悪いな」
「ここまで、一生懸命準備してくれたのにな」

今目の前にある「NO」の前と後をあれこれ考えて、
結局「NO」を飲み込んでしまいます。

もしかしたら、後さき考えずに、もっと「直感」で動いてもいいのかもしれない……。

これは「怒る」ということとも似ています。
私は、「怒る」こともとても苦手。
というか、ムカっとくることはたくさんあるけれど、
それを「外に出す」ことが苦手です。

「今、私がイラッとしているのは、ただプライドを傷つけられたからだけじゃないのかな?」
「本当に相手が悪いんじゃなくて、私の性格が悪いってことなんじゃないかな?」

など「怒り」の原因をあれこれ考えてしまい。
感情をストレートに出すことが、悪いことのように思えて
言葉を飲み込んでしまいます。

怒りは「二次感情」だと何かの本で読んだ気がします。
怒りは突然出てくる感情ではなく、その裏には「心配」だったり「悲しみ」だったり
本当の気持ち=一次感情が隠されているそう。
だから、怒りを丁寧に観察する必要がある……。

そう考えると、ますますストレートに怒ることができなくなります……。

でも、怒りたい時に怒らないと、その「怒り」は心の奥にマグマのように溜まっていく
気がしています。
「パシッ」とミット目掛けてパンチしたのは、本当に気持ちよかったなあ〜。
私は私のままで、感情のままに行動してみたら、一体どうなるのでしょう?

こんな年齢になって、
ここらで自分に正直に、子供のように感情のまま行動してみてもいいんじゃないか?
と最近思っています。

感情のまま行動してみて、その結果どうなるのかを観察し、
新たな自分の「トリセツ」を増やしてみるのもいいのかも。
少しずつ「NO」や「イヤ」を言う練習をしてみようと思っています。

みなさんは、「NO」と言える人ですか?

今日もいい1日を!

 

 

 


一田憲子ブログ「日々のこと」一覧へ