スタバで出会った魔法の言葉

ずっと雨が降り続いていた東京ですが、
今朝はやっと青空が広がっています。

みなさま、いかがお過ごしですか?

さて。
時が経つのは早いもの。
私はすでに、次号の「暮らしのおへそ」の取材をボチボチはじめております。
先日は車で打ち合わせへ。
サービスエリアでちょっと早めの昼食をと、ひとりでスタバに立ち寄りました。

「えっと、バターミルクビスケットと、キッシュと……」とオーダーをすませた時
「ちょっと待て、これじゃあカロリー高すぎるぞ!」と内なる声が……。
店員さんは、すでにテキパキ準備を進めていたのですが
「あ、すみません。今から変えても大丈夫ですか?」と聞いてみました。

すると、にっこり笑って「もちろん!」と彼女。
この「もちろん!」という一言にノックアウトされてしまいました。

レジを打って、お皿を用意して……と準備をしていたのに、
もう一度始めに戻ってオーターをやり直し。
私だったら「チェッ」と舌打ちしてしまいそうです。

なのに
「もちろん!」

あ〜、なんて素晴らしい言葉なんでしょう!
この後には、
「あなたが、ここでおいしく心地いい時間を過ごしてくれるなら、
もちろん、いちばんいいオーダーをしてくださいね」
という気持ちが繋がっているはず。
そう感じさせる言葉でした。

そして、ああ、私はこんな風に、相手を気持ちよくさせる
言葉遣いができているだろうか……と反省したのでした。

相手が途中で予定を変更したり、
言っていたことと違うことをやり始めたり……。
でも、それがよりよくなることならば「もちろん!」とにっこり賛成する。
そんなことができているだろうかって……。

さらに……。
バターミルクビスケットに、どうしても蜂蜜をかけたいワタクシ。
でも、今スタバはコロナ対策で、自分でかける砂糖やミルクのサービスを中止しています。
だから蜂蜜も見当たらない……。
するとすぐに「どうしました?」と声をかけてくれた男性スタッフ。
「あの〜、蜂蜜が……」と言うと
「あ、すぐにお持ちしますね〜」と紙コップに少し入れてテーブルまで持ってきてくれました。

スタバのスタッフさんすごい!

そして、その数日後のこと……。

「これはちょっと違うんじゃない?」ということがあり、
私にしては珍しく、相手にストレートに「違うと思う!」と伝えました。

すると……。
自分でもびっくりするほとスカッとした!
うわっ、「ちゃんと怒る」ってこんなにスカッとするものなんだ!
とびっくり!

今までだと、「こんなこと言ったら相手が傷つくかも」など
いろんな気を使いすぎて、私は「怒り」を外に出せなかったのでした。

ちゃんと怒れば、そこで気持ちはクリアになる。
そうすれば、その相手とも、またまっさらな気持ちで向き合える。
そんな基本的なことを、この歳になって学びました。

相手に非があっても「もちろん!」と受け入れる。
でも、絶対違うと思ったら「それ、違う!」と怒る。
一見真逆に思えるけれど、これって同じことなんだよなあと思います。

どちらも、自分という「管」を磨いて、
目の前に起こることに対して、ピピピピッと正しい反応ができる自分でいる、ということ。

「管」に詰まりがなくてクリアーだからこそ、相手に優しくできる。

詰まっているから、「チェッ」と舌打ちしたくなり、
詰まっているから、怒っているのに、自分の気持ちにフタをしてより詰まりを酷くしてしまう……。

クリアでいこう!
と思った2つの出来事でした。

そして、私も誰かに何かを頼まれたら「もちろん!」ってにっこりしてみよう
と思います。

今日もいい1日を。

 

 


一田憲子ブログ「日々のこと」一覧へ