「暮らしのおへそ」制作舞台裏

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昨日は、暖かくなると言っていたのに、手先がかじかむような寒さでした。
そんな中、「暮らしのおへそ」がやっと校了です。
校了というのは、間違いや修正をすべて直して確認し、印刷所に「これでおしまいです!」と
戻す作業です。
これが終わると、実際に印刷に入ります。

ようやくここまできました。
「おへそ」の最初の打ち合わせをしたのが9月下旬。
そこからの段取りを今日はダイジェストでお伝えします!

1、人選
誰を取材させていただくか、
おへそチームで集まって、あーでもない、こーでもない、と話し合います。

2、取材依頼
取材させていただきたい方に、電話をしたり、メールをお送りしたり、時にはお手紙を書いたりして
取材をお願いします。
受けてくださるかどうか、毎回ドキドキします。
日程の関係などで断られることもあります。そうするとまた集まって、次の候補を決めます。

3、打ち合わせ
取材を受けていただけたら、打ち合わせに伺います。
なるべくその方のお住まいに伺い、ダメな場合はカフェなどで。
「おへそ」は目に見えないので、どんな「おへそ」を持っていらっしゃるか、
雑談しながら、みんなで「おへそ探し」をします。

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こんな素敵なところへも行きました〜。

4、コンテ描き
打ち合わせの内容を元に、どんなページにするかを考えて、コンテを描きます。
これを先方に送り確認してもらいます。

5、スタッフィング&取材
取材日を決めて、その方の個性や撮影場所に合わせて、「あの人に撮ってもらいたいな」
と思うカメラマンさんに仕事を依頼します。
カメラマンとおへそチームで取材に伺います。
インタビューをしながら、撮影をすすめます。だいたい3〜4時間かかります。

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これは巻頭ページのスタジオでの撮影風景

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時には取材後にこんなご馳走をいただくことも!

7、写真セレクト、レイアウト出し
撮影してきた写真がカメラマンさんから送られてくるので、どの写真を使うかを選び、
デザインコンテを描き、「キャッチ」と呼ばれる「見出し」のような言葉を考えます。
コンテ、写真、テキストをセットにしてデザイナーさんにレイアウト依頼をします。

8、執筆
あがってきたレイアウトを元に原稿を書きます。
私の場合、だいたい1週間ぐらい「おへそDay」にあてて、ひたすら執筆にあたります。

9、入稿
おへそチームの編集担当和田さんが、私の原稿をチェックしてくれて、表記の統一などをし
カメラマンさんから本画像を取り寄せて、入稿します。

10、校正
ゲラが出稿したら、取材させていただいた方にお送りし、チェックしてもらい、
修正などをいれて印刷所に戻します。

11、校了

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手間と時間がかかるけれど、このプロセスの中で、
私は毎回いろんな方の生活の場へ入れていただき、
たくさんの言葉をいただき、本当に幸せだなあと思います。
そこで感じたことを、文章にして1冊の本にする……。
だから、おへそには毎号、濃密な時間がぎっしりと詰まっています。

もうすぐお届けできる予定です。
1月31日発売予定。
内容については、後日またゆっくりお知らせしますね。

みなさま素敵な1日を!


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