机の上はグッチャグチャ。

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ぐんと冷え込んで参りました。
みなさま、いかがお過ごしですか?

 

さて……。
ただいま絶賛「暮らしのおへそ」の原稿執筆中です。
机の上はご覧の通りぐっちゃぐちゃ。

この時期は、寝ても覚めても原稿のことしか考えられなくなります。

1週間ほどで、ぐっと集中して原稿を書きます。
でも、スケジュールが押して遅くなった取材に出かけなくてはいけないことも。
自宅に戻ったら、締切日を横目で見ながら、またコツコツと書き続けます。

私は猪突猛進型の性格なので、頭の中が「おへそ」になったら「おへそ」のことしか
考えられません。
他の本のことでメールをいただいても、佳境の時期はお返事を先延ばし。
関係者各位さま、ごめんなさい。

でも、苦しいけれど、この時期が私は結構好きなのです。
書く前は、いったいどんな原稿になるのか、皆目見当がつかないのに、
取材をさせていただいた方、ひとりひとりについて、
取材ノートを見返し、文字起こしの書類にアンダーラインを引きながら
「ああ、この人は、こういうことを言いたかったんだ」
「この人の暮らしの中には、こんな真実があったんだ」
考えを深めていく……。

それは、ぼんやりと見えていたものに、だんだんピントがあって、
キリッと像を結んでいく感じ。

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原稿だけは、どんなに巻き巻きで書いても、時間を短縮できません。
1本書くには、必ず必要となる時間がある……。
だから、目の前の1本に淡々と向き合うしかないのです。
面倒臭がりで、結果が早く見たくて、なんでもすっ飛ばしてゴールにたどりつきたい私が、
ここだけは、一歩ずつ。
そんな自分に、自分でびっくりします。

そして、一歩ずつコツコツと書くということが、
なかなかいいものだ、と毎回思います。
普段、地道な性格じゃないからこそ、
唯一私でもできる「コツコツ」が、心地いいのかもしれません。

きっとどんな人も、こんな「コツコツ時間」を持っているのではないでしょうか?
コツコツご飯をつくる。
コツコツ子供と向き合う。
コツコツ仕事をする。

本当に大事なことの前では、人は「コツコツ」ができるようになるのだと思います。

今日もいい一日を!

 

 

 

 


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