美しきワガママンたち

加藤美帆さん vol.1 回り道してたどり着いたのは、素のままの自分に還ること

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失敗したっていいじゃない。 失敗から学べば次の一歩が見えてくる。
褒めてもらえなくたっていいじゃない。
自分が信じることを選べば 誰かの評価で、ふらふらせずに、 しっかり前を向いて進んでいける……。
どうしたら、そんな人になれるのか、 どうしたら、「優等生」を卒業できるのか。
その方法を、自分の軸を持ち「わがままに」キラキラと輝いている女性たちに教えてもらいたい
と始めたのが、このコンテンツ「美しきワガママンたち」です。

「福岡の糸島に、すごく素敵な女性がいるんですよ。
この地に縁もゆかりもないけれど、東京から移住して
よもぎ茶を作っているんです」
そう教えてくれたのは、取材でよくお世話になっているカメラマン、
亀山ののこさんでした。
彼女の話を聞けば聞くほど、会いたい気持ちがムクムク湧いてきて、
「よし、行っちゃえ!」と福岡へ飛んだのでした。

こうして訪ねたのが、加藤美帆さんのお宅です。
到着すると、さっそくお茶をいれていただくことに。

 

「これは、私が作っている3種類のよもぎ茶の中で、一番スタンダードで一番人気のある
『香り広がる月のよもぎ茶』です。
よもぎの新芽と皮、月桃やエルダーフラワー、西洋菩提樹の花とか、ジンジャーも入っています」

少しずつ平たいお皿に並べてくれた植物たちの美しいこと!
それをガラスのポットに入れてお湯を注ぎます。

お茶のベースとなるのは、春と秋に収穫したよもぎの新芽、若葉のみ。
古来より愛されてきた和のハーブを、特殊な方法で香ばしく焙煎することで、
ふわっとやさしい味わいを奏でるお茶が生まれます。
材料はすべてオーガニックで、お茶はもちろんノンカフェイン。

「どうして、新芽と若葉のみ? 同じよもぎでも、パーツによって味が違うのですか?」と聞いてみると……。

「そうですね。どのパーツかもそうですし、
どのタイミングで摘むか、朝なのか昼なのか、夕方なのか、
雨が降った後なのか、降る前なのか、
新月なのか、満月なのか、
海の近くなのか、山あいなのかでも、味はまったく違うんです」と教えてくれました。

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一口いただくと、
思った以上に、しっかりとした味で驚きました。
私が今まで飲んだことがある「野草茶」は、どちらかといえば「お茶」というより「草」といった感じ。
味も香りも薄くて、なんとなく物足りませんでした。
でも、美帆さんが煎れてくれたお茶は、
優しい香りだけれど、ちゃんと力強い……。
「わあ、おいしい〜」と思わずため息をつきました。

野草ハーバリストとして、
日本古来の薬草や、西洋のハーブ、スパイスなど
垣根を超えて力を引き出し合う素材同士を合わせて、
suu」(スー)というブランド名でよもぎ茶を作っている美帆さん。

それは、「すっと沁み込む、すみわたる、素の自分に還るお茶」なのだと言います。

でも、この美しいお茶にたどり着くまで、大きな回り道をしてきたのだとか。

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幼い頃から動物が大好きで、
獣医の学校を経て、念願だった動物病院で働いていたそう。
その後、結婚してカリフォルニアへ。
ベンチャー企業の立ち上げに加わることに……。

そんな美帆さんが、今どうして、福岡の糸島で
お茶を作っているのか……。

どうやら「すっと沁み込む、すみわたる、素の自分に還るお茶」というのは、
美帆さんが見つけた生き方そのもののよう。

次回から、おいしいお茶に誘われるように、今までの歩みを伺います。

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写真/亀山ののこ

 

 

 

 

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