人生を今日から変えるのは、振り返りと、分類、分解。

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三連休、みなさまいかがお過ごしでしょうか?

1月12 日の土曜日は、角川第一本社のホールにて、
キッチンで読む、ビジネスのはなし」のトークイベントでした。

イーオクトの高橋百合子さん、北欧暮らしの道具店の佐藤友子さんをゲストにお招きし、
対談をさせていただきました。

新潟、仙台、大阪などから駆けつけてくださった方などを含め、
60名の皆さんが熱心に耳を傾けてくださいました。

そして、このイベントを最も楽しいんだのは、私自身かもしれません。
本には書いていないことを、語ってくださったお二人。
そのお話は、またまた刺激的で、
登壇していることも忘れて、「へ〜」「ほ〜」と感動してしまいました。

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高橋さんが話してくださったのは、
「私は、自分が前に出て行くのが苦手なんですよ」ということ。
え〜!!
こんなに美しく、こんなにお話に説得力があり、みんなを魅了してしまう力を持っておられるのに……。

そして、こんな一言を。
「一人で勝負するのは、ビジネスじゃないんです。
一人ではできないことを、みんなでやる。
それが、私がやりたいこと。
できないことが、できるようになる。
できないことをできるようになることが面白いんだとわかっていく。
そんなスタッフの様子を見るのが、本当に楽しくてたまらないんですよ」

 

なるほど〜!と激しく頷きました。
私は、フリーライターなので、基本的に一人です。
でも、よく考えてみれば、「暮らしのおへそ」を作るときにも、「おへそチーム」がいるし
この「キッチンで読む、ビジネスのはなし」では、
このイベントを手伝ってくれた編集者の中野さんをはじめ、たくさんの方が助けてくれました。

何をやるのでも一人ではできない……。
そのことをよく知ること。
そして、周りの人の力を生かすことの大切さを教えていただきました。

さらに!
すぐできることとして教えてくださったのが
「イーオクト」さんの2018年度の大方針でもあるという、
「分類と分解」という作業。

例えば「エベレストに登りたい」というぼんやりとした思いを「分解」してみます。
まずできることはなんだろう?と考える。
すると、ガイドブックを買ってくることだったりする。
それを読んだら、どうやらトレーニングが必要だと知る。
そうやって、自分のモヤモヤとした「思い」を「分類、分解」してみたら
「今」やることが見えてきます。

これなら私もできそう!

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佐藤さんには、「北欧暮らしの道具店」を始める前に、
自分の「場」を求めながらも、なかなか見つからず、苦しんだ時代のお話をしていただきました。

そして今、「北欧暮らしの道具店」で商品を選んだり、オリジナルを作ったり、
それをどう使うかを提案したり、
企画を立てるときに大事にしていることを教えていただきました。

「へ〜!」と思ったのが、
どんなときにも、「これ、みんなはどう思うかな?」とは考えず
「私は、これがあったらどう感じるかな?」と考えるということ。
どんな企画も「私」から生まれるということです。

「北欧暮らしの、道具店」のような大きなECサイトでは、
絶対に、世の中では何が人気で何が売れているか、
そんなマーケティングを重要視されているのかと思っていました。
でも、実際のアプローチは真逆なのだといいます。

そして、「暮しの手帖」の創刊者、花森安治さんのこんな言葉を紹介してくださいました。

「なかのひとりはわれにして」

自分はみんなの中の一人なのだということ。
そして、みんなと同じように悩み、悲しみ、喜ぶ。
その中からリアリティが立ち上がってくるということ……。

 

最後に教えてくれたのは「振り返り」の大切さです。
どんなことも、やりっぱなしにせず、必ず振り返る……。
実は、特に大事なのが「うまくいったとき」に振り返ることだそう。
失敗したときに「なぜやっちゃったんだろう?」と振り返ると、いろんな反省点が見えてきます。
でも、うまくいったことを「なぜ?」と振り返るのはなかなか難しい。

 

私がこの本で一番伝えたかったのは、
「ビジネス」のスキルを、普段の暮らしに持って帰って、
キッチンでコトコト煮物を作りながら、「自分のこと」として考えてみたら
きっと新しい一歩が踏み出せるということでした。

図らずとも、高橋さんと、佐藤さんが「今からできること」と教えてくださったことは、
同じことでした。
「分類と分解」
そして
「振り返り」

 

それは、ここから歩き出すための力は、自分自身の中にある、ということなのだと思います。
だから「振り返って」、自分を分解、分類してみたら
どこか遠くにある何かを手にしなくても、歩き出せる!
これならキッチンの片隅でもはじめられそうです。

それぞれ40分予定だったお話は、1時間かかってしまいました。
そんな貴重なお話を惜しみなくしてくださったお二人に本当に感謝です。

 

そして対談の後は、楽しいランチタイム。
チオベンさんのお弁当、美味しかったなあ〜!
きてくださった方とお話できたもの嬉しかったです。

 

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終わった後もたくさんの方が声をかけてくださって、
「いつも『外の音、内の香』を読んでいます」と言ってくださいました。
こうやって実際にお会いして、
いつもはパソコンの向こうにいる方が、
確かに私の記事を毎日読んでくださっているんだ、と感じることは
本当に幸せな時間でした。

みなさま本当にありがとうございました。

 

そして、中野さん、坂本さんをはじめ準備をしてくださったスタッフのみなさん、
お手伝いをしてくれた綾ちゃん、ありがとうございました!

 

これからも、また機会があればこんなイベントを開きたいと思います。

 

今日で三連休も終わりですね。
みなさま、よい1日を。

 

 

 

 


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