もうすぐクリスマスですね〜!
幼い頃、1年の中でいちばんクリスマスが楽しみでした。
というのも、実家ではお年玉がなくて、クリスマスプレゼントをもらうのが
通常でしたから……。
そして、妹と二人、両親や祖母にプレゼントを内緒で用意するのもワクワクして楽しかったなあ。
今、なぜかプレゼントをもらったことより、
24日の夜のイベントをあれこれ企画したことが懐かしく思い出されます。
さて、少し時間が経ってしまいましたが、
先週12日に代官山蔦屋書店で開催した「キッチンで読む、ビジネスのはなし」
のご報告を。
会場にはたくさんの人に集まっていただき、
みなさんメモを取ったりと、一生懸命に聞いてくださいました。
そして、ロミ・ユニコンフィチュール代表のいがらしろみさんにお話を伺いました。
若い頃、お菓子が大好きだったこと。
ケーキ屋さんでアルバイトをしたこと。
就職してみたら、ハードワークでついていけなかったこと。
フランスに留学した時のこと。
帰国後就職して、事務職が向いていないと泣いたこと。
ろみさんは、とってもお話し上手で、
私も思わず「プププ」と笑いながら聞き惚れてしまいました。
そして、お菓子のイベントを企画するようになり、
それがジャム屋さんにつながっていたこと。
「ジャムを作る」のではなく「ジャム屋さんを作る」にはどうしたらいいと
考えたのかということ……。
私が今回、ろみさんのお話でいちばん「そうか!」と思ったのは、
「みんなが美味しいと思う味を作ること」
というお話でした。
誰もがずっと同じことを続けていると、
それが自分にとって「当たり前」になってきます。
例えば、ろみさんなら、ジャムを作ること。
そして、ずっと同じことを続けていると、
ちょっと変わったことがやりたくなったりします。
ずっと「イチゴジャムばっかりだとつまらないから、
もうちょっといろんな素材を入れて、凝ったジャムにしてみよう!」
といった具合です。
それがどんどんエスカレートしていくと、
「他に売っていないジャム」を作ろうと思い、
どんどんマニアックな世界へ入っていき、
「通好み」とか、プロの目を意識した物作りになってくる…….
でも、ろみさんは、いちばん大事にしているのは
『みんなが美味しいと思ってくれること』
なのだとか。
だから、個性的でなくても、「普通の」ジャムでいいと……。
それは、ろみさんが小学生の頃、初めてイチゴジャムを自分で作って
「なんて美味しいんだろう!」と驚き、ワクワク嬉しかった
あの時の気持ちを大事にしているから。
冬の間だけ、オープンする「ショコラテ ロミ・ユニ」でも、
よくある高級チョコレートショップのようなチョコではなく、
「おやつ」感覚で「美味しい!」と食べられてくれる味を目指しているのだとか。
ジャムやチョコを食べるワクワクは、「あれ以上」じゃなくていい……。
プロになると、どうしても極めたり、特化したり、と幅を狭くすることが
「いいこと」だと考えられがちです。
でも、そうじゃなくて、「みんなが美味しい!」って思ってくれることを
大事に……。
それがろみさんのビジネスの基本で、
ろみさんのお店がこんなにも愛される理由なんだなあと思ったのでした。
上の写真は、ろみさんに頂いた「ショコラテ ロミ・ユニ」のボンボンショコラ
が入っていたボックスです。
もうあまりに美味しくて、連れ合いには1個もあげずに、
私一人で6個をペロッと食べちゃいました!
また食べたいなあ。
今度買いに行こうと思っています!
「ビジネス」という切り口だからこそ、その人の中から引き出せる価値観があります。
それを知ることが、やっぱり面白いんだよなあと思ったトークイベントでした。
ろみさん、ありがとうございました。
来年1月12日に、「キッチンで読む ビジネスのはなし」トークイベント
第三弾を開催いたします。詳しくはこちらで。
残り席数が少なくなってきているようです。
お申し込みはお早めに〜!
みなさま、よいクリスマスをお迎えください!