新緑がもりもり育つこの頃です。
4月14日(土)に、第一回「スコップの会」を開催いたしました。
初めてのことなので、私も緊張し、朝から部屋を整えたり、お菓子を用意したり、質問の内容を考えたり、
そわそわ過ごしました。
応募は随分前だったので、皆さんちゃんと来てくださるかしら……と少し心配しましたが
ちゃんと全員来てくださって、スムーズに始まりました。
午前中の会には、なんと徳島や大阪からも……。
集まった人は65歳の主婦の方から25歳で今年入社したばかりという男性まで、
年齢も、仕事も、立場も、住むところもバラバラです。
今回のテーマは、「あなたが今、一番知りたいことはなんですか?」
ずっと専業主婦で家族のために働いてきて、これからの自分のために「好きなこと」を知りたい。
大人になって、大学に入学して芸術を学び、卒業してからそれをどう人のために生かせるかを知りたい。
小さな子供がいて、時短で働いているけれど、ブレーキをかけながらの仕事が自分にとってあっているのか
が知りたい。
心の底から「知りたい」と思っていることは、
「どう生きたいか?」という大きな問いにつながっているのと同時に、
今の生活の中で、できることは何なのか?という、とても身近な問いから生まれています。
その両方を考えながら、
「私が知りたいことって、なんだろう?」と考え言葉にする。
さらに、
「本当に知りたいことは、もっと別のことだったのかも?」
と振り返る。
私の質問に答えていただきながら、そんな「スコップで掘る」体験をしていただけたらいいなあ
と思いながら進めました。
思いがけなかったのは、皆さん「自分の内側を掘る」ということ以外にも
「人の話を聞く」ということに、とても興味を持たれていたってこと。
初めて会った人ばかりだったのに、そして暮らしている環境も状況も全く違うのに
「知りたい」とその人が求めていることの中に、
自分が求めていることとの共通点が見えてくる……。
「そうそう、わかる、わかる!」
「同じことでぐるぐる回ってる」
「私も昔そうだった」
そして、集まった人の数だけ、それぞれの場所での「暮らし」があるんだなあと感じる……。
そう感じることによって、自分のいつも暮らしを、
少し俯瞰で見ることができるようになるのかもしれません。
参加者の方から早速メールをいただきました。
あれから色々なことが自分の中で整理されて、参加して本当に良かったなぁと思っています。
参加された方が私よりも若い方ばかりでしたが、こんなにも若い方々の意見から学ぶことが多いんだということが大きな発見でした。
先入観で「学び」とは先輩から受けるものだと決めつけていましたが、違うのですね。(Aさん)
本当に平凡な人生なんてありませんね。
どの人生にも様々なストーリーがあり、一田さんがそれを掘り下げて知りたいと思う気持ちがよく分かりました。
不安そうな不思議な表情から楽しく晴れ晴れと変わっていく。
とても楽しい時間でした。
漠然と気になっていた事を言語化する事で、自分の中を探ってみる。
限られた時間内の方が、本能で答える気がして面白いと思いました。(Hさん)
私自身、今回午前と午後、12人の皆さんのお話を聞いて、本当にいろんなことを教えられました。
「スコップの会」、これからも続けていきたいと思っています。
また予定が立ちましたらお知らせしますね。
(写真は、参加者の原順子さんが撮ってくださいました)