白木蓮

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一月といっても花市場はもうすでに春の花たちがたくさん出回っています。
でも外に出て、冬の寒いキーンと張り詰めた空気を吸い込むと、自分の体がまだ春を感じていないことに気づきます。
微笑みいっぱいの球根花たちは見ていて可愛いのだけど、冬モードのテンションにはちょっと眩しすぎる気がしてしまうので、私が連れ帰りたくなるのは硬い蕾をつけた枝ものばかり。特に白木蓮(ハクモクレン)が大好きです。
木蓮の蕾は産毛のようなものに覆われていて、あんなに華やかな花が咲くとは思えないような姿なのですが、それがいい!ぐっと、力を溜め込んでいるような姿はとても凛として、今の季節に花が咲いた姿だけが主役でないことを伝えてくれます。

英名のMagnolia(マグノリア)は、18世紀モンペリエ(フランス)の植物学教授 Magnol氏の名前からだそう。

モクレン科モクレン属
原産地:中国


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