片付けも、ビジネスも、誰かに頼ってみるのが第一歩 整理収納アドバイザー  ビジネスコンサルタント takaさん Vol.2

整理収納アドバイザーで、ビジネスコンサルの仕事もしているtakaさんにお話を伺っています。

Vol.1では、インスタを乗っ取られたtakaさんが
周囲の人に頼らざるを得なかった状況で、
「今まで、『誰か助けて』となかなか言えなかったのは、
周りの人を信頼していなかったから」だと気づいた、というお話を伺いました。

今のtakaさんの仕事は、どちらも「人に頼る」ことからスタートします。

まず整理収納アドバイザーの仕事は……。

家の片付けは、ほとんどの場合みんな「自分でやらなくちゃいけないこと」と思っています。
でも、現実はやってもやっても片付かない……。
せっかく頑張って整理したのに、またすぐに元のぐちゃぐちゃの状態に戻ってしまう……。

「それは、しくみが整っていないだけなんです。
だからあなたが悪いわけじゃない。
なのに、みなさん『できない自分がダメなんだ』と思ってしまうんですよね。
そんな方々へ、『できなくても大丈夫なんですよ』と伝えたい。
もっとラクしていいんですよ、って」とtakaさん。

確かに、私も「片付け」のサービスを依頼したことはありません。
でも……。
我が家にも、片付けでも片付けてもすぐぐちゃぐちゃになってしまう場所があります。
それが、キッチンの片隅に、スチールシェルフを置いて、カゴを組み合わせて作っているパントリーコーナー。

春雨や干し椎茸、高野豆腐などの乾物から
ツナ缶やカレー粉などの缶詰類、
紅茶やハーブティあれこれ。
夫のおやつや、朝食用のグラノーラの材料、などなど。

かごにポイポイ放り込むだけだから、たちまちどこに何があるのやら……。
そんな話をtakaさんにしてみると……。

「どこに何をしまうか、場所が決まっていないってことですよね。
そして、しまい場所にしまうものの量があっていないのかも。
とりあえず、かごの中を仕切ってみてはどうですか?」と提案してくれました。

なるほど!
かごを仕切ればいいのか!
我が家のかごは、横幅が狭く、奥に長いタイプ。
だからこそ、缶詰、乾物と分類することが難しく、すべてが混じり合ってしまうのです。

で!
さっそく取材の帰りに、100円ショップでブックスタンドを買って帰りました。
自宅について、かごの中身をぜ〜んぶ出して、
賞味期限切れのものを処分。
その上で、カゴの中をブックスタンドで仕切り、あれこれを整理しながらしまってみたら……。
お〜!
乾物の袋類がシャキ〜ンと立って、整列したではありませんか!

一田家のパントリー。ぐしゃぐしゃだったココが……。

ブックエンドで仕切って

こうなりました〜!

ほ〜!!人を頼るってこういうことだったんだ!と実感。

「たとえば、我が家では子供が3人いて、玄関の靴箱に靴が入り切らず、すぐに溢れてしまっていたんです。
だから、靴箱に入れるのは、今のシーズンのものだけ。
そのほかは、クロゼットにしまうことにしました。

家族に片付けを手伝ってもらいたいなら、
大きな引き出しの中を仕切って、開けたらすべてのもののしまい場所がわかるように
しておけば大丈夫。

こんなふうに、『できない理由』を見つけて、
どうしたらできるようになるか、そのしくみを整えるアドバイスをするのが
私たちの役目なんです」

動線を意識したり、優先度を決めたり。
そんなプロならではの視点でアドバイスをしてもらえば、
部屋の片付けがぐんとラクになること間違いなし!

もしかしたら、家中をtakaさんにチェックしてもらって、
暮らしの動線に合わせたしまい方、整え方をアドバイスしてもらったら、
明日が変わってくるかも……と思いました。

今、takaさんはお客様のお宅に伺い、一緒に整理収納作業を行う「お片付けサポート」や
オンラインでの片付け相談などを提供しています。

詳しくはこちらを。

ビジネスコンサルも「頼る」ことからスタートします。

整理収納アドバイザーとして仕事を始めてから、
集客がうまくいかなくなった時、
takaさんご自身が、ビジネスコンサルのプロに伴走をお願いし、わかったことがあったそうです。

「それが、『セールス』とは何か? という意識でした。
私、これまで『セールス』って、売りたいものをアピールすることだって
思っていたんです。
だから、『セールスされる』って、『いらないものを売りつけられる』
みたいなイメージでした。
自分が整理収納アドバイザーのサービスで集客しようとするときにも、
いかに、売りたいサービスの内容を伝えるか、ってことしか考えていなかったんです」

それが、ビジネスコンサルを受けてみると……。
「お客様が何を求めているのか『聴く』ことこそ、セールスだって教えてもらったんです。
コンサルを受けてから、いちばん変わったのは、
お客様の声に耳を傾けるようになったことかな。
なので、押し売りをしなくなりました(笑)」

さらに、今回takaさんに教えてもらったビジネススキルが
「フロントエンド」と「バックエンド」というしくみです。
ビジネスの世界では当たり前のことなのかもしれませんが、私は初めて知った言葉でした。

「フロントエンド」とは、最初に見込んだ顧客に提供する商品やサービスのこと。
新規顧客獲得のために使われます。
いわば客引きのための商品とも言えるけれど、
この商品が無いと、まずなかなかお客が集まらず、いつまでたっても売れない、という状況になってしまいます。

「バックエンド」とは、
フロントエンド商品提供後に販売する商品・サービスのこと。
バックエンドの目的は「利益の確保」「収益の最大化」で、
多くのビジネスはこの「バックエンド」によって収益を得ているのだとか。

「私みたいに、小規模なビジネスの場合、お客様の数を増やすと、自分がパンクしてしまいます。
だから、少ない人数で収入を回していく必要がある。
そうすると、一人一人の単価を上げていく必要があるので、
そのためには、その人の求めていることをしっかりと掘ったり、
その求めに私たちが応えていかなくちゃいけないんですよね」

なるほど〜!
可愛らしい姿のtakaさんが、だんだん頼もしく変身していきました。

「過去の私がそうだったのですが、
ビジネスを始めた最初の1〜2年って、結構勢いでうまくいったりするんです。
でも、それが慣れてくると、だんだん集客が続かなくなったり、
その結果『これでいいのかな?』と不安になったりするんです。
それって、実は、お客様にはちゃんと出会っているのに、
その先がつながっていない、というケースが多いんですよね。
それは、穴の空いたバケツのような状態。
一生懸命に水を注いでも、穴から流れ出てしまい、いっぱいになりません。
集客を頑張ってお客様に出会っても、それだけで終わってしまうのはもったいない!
対策としては、ちゃんと穴を塞ぐこと。
その方法は、それぞれ違うけれど、本質的な部分で共通しているのは、
目の前のお客様をいかに大切にできるかということ。
その方の幸せを考え、寄り添い、『その人のために私は何ができるか?』と考える。
そうすれば、水がちゃんと溜まるようになって、お客様がハッピーになります。
そうすれば、必ず再び来てくださる。
そんなwin-winな関係になれると思うんですよね」

オンラインでビジネスコンサル中のtakaさん

今、takaさんのビジネスコンサルでは、料理講師や整理収納アドバイザー、イラストレーターさんをはじめ
自分で教室やサービスを立ち上げたい人などと
オンラインで話をしながら、うまく収入があがっていくよう伴走をしているそう。

「ひとりで起業をして、毎月何百万円とか何千万円になるようなレベルのコンサルはちょっと無理ですが、
私もそうですが、暮らしも仕事も子育ても、全部諦めないで楽しみたい、
という方がきちんと収入を得て、やりたいことを回していけるお手伝いならできるなあと思っています」
とtakaさん。

実は、相談の中で意外に多いのが、
自分で何かビジネスを始めてみたいのだけれど、何をしたらいいのかわからない……という相談なのだそう。
「子育てがひと段落したり、会社員としてキャリアを積んだ後、
このまま年を重ねていくときに、漠然とした不安を抱えている方が多いんです。
このままでいいのか? 何かを始めた方がいいんじゃないか?
みたいに……。
でも、私が、モデルをやってみたり、内職をやってみたりと迷走していたように、
外に答えを求めてもなかなか見つかりません。

そうではなくて、自分に目を向けて、
私が何をしないのか? どうしたいのか? をまず見つめてみることで、その先のヒントが見えてくると思うんです。
対話を通して、そこを聞き出すのが私の役目ですね」。

取材の日はちょうど、岡山に住む整理収納アドバイザーmariさんとのビジネスコンサル中でした。
takaさん自信が、専業主婦を経て、いろいろな仕事をやってみて、「やっぱり違う」と手放して……。
そんな道を歩いてきたからこそ、
同じように悩み、迷う人の気持ちに寄り添い、
さらに、ご自身のビジネスをきちんと軌道にのせた経験からのアドバイスは確かです。

整理収納アドバイザーmiwaさん

あの、インスタを乗っ取られた事件の後、
takaさんはYouTubeチャンネルを立ち上げました。

「私は、自分を表に出すことが苦手で、
インスタグラムでも、なるべく自分の写真は載せないようにしてきました。
だから、YouTubeなんて、絶対やらない、って思っていたんです。
でも、インスタが乗っ取られて、
このままじゃダメだ! 自分を変えなくちゃダメだって思うようになりました。
だったら、自宅の収納の様子や片付け動線などを
動画で配信してみよう、と思うようになったんです。
知り合いのYouTubeをやっている人にどんな機材やソフトを使っているか教えてもらって
2025年の9月に立ち上げました。
やっと収益化できるようになって、自分の中で何かが変わった気がします。

takaさんのYouTubeを見てみると、その楽しいこと! わかりやすいこと!
娘さんと一緒に、衣替えをする際に、
「もう着ない」と思う服を処分する様子だったり、
リビングのオーブン棚の収納をぜんぶ見せる動画だったり。
takaさんのわかりやすい説明とともに動画を見ているだけで、
「よ〜し!私も片付けてみよう!」という気持ちになります。

今年の1月、takaさんは毎年選んでいるという「今年の一文字」を「巡」に決めたそう。

「今年は外に出て、いろんな人に会ってみようと思っています。
今までは、大勢のパーティに出かけても『taka』としてどう見られるだろう?
ということばかりが気に掛かり、
疲れて頭が痛くなってしまったのですが、
『taka』という鎧を脱いだら、どんな場所に行っても、その場を楽しめるようになってきました。

『こんなサービスは、私らしくないから』とやっていなかったことにもトライするようになって、
少しずつ身軽になってきたかな」。

今年から、「何かを教える」という枠組みを超えて、
みんなに集まってもらい、お茶を入れてちょっとゆっくり過ごしてもらうという「余白を愉しむお茶時間」を開催しています。

インスタの乗っ取り事件から、人生がぐるりと回転し始めた、というtakaさん。
その足場となったのが、
「自分らしさ」に囚われすぎず、誰かに頼ってみるという姿勢でした。

できなかったら、自分の周りの「できていそうな人」に助けてもらえばいい。
わらかないことは、「わかりそうな人」に質問してみればいい。
まずは、「私ならできる!」という隠れプライドや、
「私が頑張らなくちゃ!」という必要以上の責任感や使命感を
すっぱりと脱ぎ捨てること。

身軽になって、もっと気楽に楽しんでみれば、
反対に「できること」が次々に見つかっていく!

軽やかな人生を手に入れたtakaさんに教えてもらったのは、
「自分を脱ぎ捨てる」という勇気だった気がします。

 

takaさんへのお問い合わせ、お茶会、お片付け、ビジネスコンサルなどの予約はこちら。

takaさんのインスタグラムはこちら @taka.sustain.life 
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You-tubeはこちら。
音声配信はこちら。

 

 

撮影/黒川ひろみ(一田パントリー以外)

 

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