木々の緑が一日一日と濃くなって、
梅雨の気配がしてきました。
庭の紫陽花が、もりもりと咲いています。
我が家では、今年の梅シロップ第一弾を仕込みました。
みなさま、いかがおすごしでしょうか?
週末は、代官山蔦屋書店で、板倉直子さんの新著「頑張らないおしゃれ」(主婦と生活社刊)のトークイベントがありました。
おしゃれの話から、人生後半になっての暮らし方、生き方のお話まで、
私自身、実り多いお話を聞けたなあと思っています。
実は、先日「松本クラフトフェア」に行ったとき、現地で板倉さんご夫妻にばったりお会いしました。
こちらも、連れ合いと一緒だったので、
板倉さんと夫は「初めまして」。
そして短い時間ではあったけれど、一緒にお茶を飲み、おしゃべりを楽しみました。
別れ際のこと……。
板倉さんが夫に「お会いできて嬉しかったです!」と手を伸ばして握手を。
夫はそれがと〜〜〜っても嬉しかったようで、
別れてからも「いい人だったなあ」とすっかりノックアウトされておりました。
初めて会った人に、手を差し伸べる。
それは、扉を開けるってことだなあと思います。
私の周りには、扉を開けるのが上手な友人、知人がたくさんいます。
みんな、出会った人のいいところを見つける名人で、
誰とでもすぐに仲良くなれる。
なのに……。
私はといえば、自分を開くのが苦手で、
怖がりで、人をなかなか信じられません。
「あの人、こう言ってるけど、実は心の中ではこうなんじゃないかな」
と余計な詮索をし、自分をガードしてしまいます。
気がつくと、相手の粗探しばかりをしている自分が
ほとほと嫌になってきました。
多分、私の中のどこかに
「そんなに全てを気に入る相手なんて、そうそういるものじゃない」
という思いがあるのだと思います。
そして、妙にプライドが高いから、相手のいいところを見つけるのが悔しい……。
きっと私は無意識に、自分と比べるメガネをかけて人と出会っていたよう。
私より上手、私よりきれい、私より優しい……。
それを認めると、なんだか負けたような気がするから、
悪いところ探しをしてしまうのかも……。
あの人のここが嫌だなあ。
こんなところが苦手だなあ。
こんなことするなんて失礼だよなあ。
そうやって、ダメ出しばかりしていると、
どんどん自分が孤独になっていく気がします。
人と出会う時のメガネをかけ変えて
いいところにフォーカスして、
いいところといいところを結び合って、一緒に時間を過ごした方がずっと楽しいはず。
「あえて嬉しかったです!」と自分から手を出してみたいと思うこの頃です。