昨日は、仕事帰りに「そうだ!昨日写真撮り忘れたし!」
と思って、またまた「コロモチャヤ」さんにケーキを食べに行きました!
ジャ〜ン!
レモンタルトです。
思い返せば、この石川若彦さんのお皿を見て
「なんて素敵なしつらえだろう!」と感動したのが、
「このお店を営む人って、一体何者??」と興味を持ったきっかけだったのでした。
そして、もっと思い返せば、20代の頃、
初めて「くるみの木」の石村由起子さんのご自宅に取材に伺って、
その頃、ご自宅の一角にショップコーナーがあり、
そこで見たのが、石川若彦さんの山桜の持ち手がついたミルクピッチャーでした。
なんて素敵何だろう……
と、まだ「陶芸家の器」というものをほとんど持っていなかった私は
大いに刺激を受けたのでした。
コロモチャヤさんでこのお皿に出会ったとき、そんな昔のことを思い出し
なんだか不思議な巡り合わせに、ひとり感動しておりました。
どんなにシンプルでも、
やっぱり手作りの器と大量生産の器は、どこかが違います。
私は大量生産の器も、体温が高すぎず、主張しすぎないところが大好きですが、
ハッと心が動くのは、やはり人の手で作られた器だなあと思います。
何が違うんだろう……。
我が家の食器棚には、すでに器がいっぱい詰まっていて
連れ合いには「もう増やすな!」と口を酸っぱくして言われ続けているのですが、
目があってしまったら仕方がない……。
今月は、なぜか急須やポットとの出会いが多くて、
内緒で買っちゃいました。(これを読まれたらバレちゃうけれど)
大谷哲也さんのポットは紅茶を入れるのにぴったり。
手作りなんだけれど、人の手の跡が感じられないほど削ぎ落としたシャープな美しさがあります。
もちろんほうじ茶でも。
控えめなのに強さがある不思議なポットです。
ポットを買うなんて、本当に久しぶりです。
以前は小さいサイズのものが好きだったのですが、
最近は、たっぷり入る中ぶりの大きさがいいなあと思っています。
香りのいい紅茶やほうじ茶を選んで、お湯を沸かしてお気に入りのポットで
お茶をいただく。
今の私にとっては、これが最高の贅沢かもしれません。
若い頃は、「いい器って、一体どんなもの?」というのがちっともわかりませんでした。
有名な作家さんだから、と選んだり、誰かがいいというから買ってみたり……。
今、「これが好き」「こんなのがいい」と言えるようになったのは
やっぱり、たくさん買ったからだと思います。
お金を使わないとわからないこともある……。
若いころ、清水の舞台から飛び降りて買った器のあれこれは、
今でも我が家の暮らしの一部です。
20年近く楽しめるのですから、いいものってやっぱり力を持っているのだと思います。
私は洋服より器にお金を使ってきたので、
今、洋服についてはまだまだわからないことだらけです。
お金持ちになりたいとは思わないけれど、
お金を使うことで得る経験って確かにある。
断捨離も大事だけれど、ものを買う楽しみ、学び、を忘れないでいたいと思います。
頑張って働こうっと!
「コロモチャヤ」さんにおいていただいている「まねしんぼ日記」です。
そして、昨日「まねしんぼ日記」のことを書いたら、「スロウな本屋」さんからも注文をいただき、
いよいよ手持ちが少なくなってきたので、
重版をすることにしました!!
なんと3刷り目です!
みなさまありがとうございます!
この小さな小さな本が、色々な方の手の中で読み継がれていくことを本当に幸せに思います。