家事で心を整えて。

2809撮影 興村憲彦

「大人になったら、着たい服×阪急うめだ本店 おしゃれの新陳代謝展」
多くのお客様に来ていただき、大盛況のうちに終わりました。
ありがとうございました!

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会期中は、東京にいて仕事をしていても会場のことが気になり、なんとなくソワソワしておりました。
やっと気持ちが落ち着いて、日常に戻り、掃除に取り掛かっております。

拙著「丁寧に暮らしている暇はないけれど」(SBクリエイティブ)で、雑巾は、使っている時間より干している時間の方が長いから、見た目がシンプルなグレーのマイクロファイバークロスを、と書きました。

 

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本屋さんで面ざしになっているのを発見! ありがとうございます。

 

 

そうしたら、先日いつもお世話になっている「イーオクト」さんのコンセプトショップ「エコンフォート」に行ったら、なんとMQデュオテックスにグレーが登場しているじゃあないですか!!

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一枚いただいて、使ってみると、やっぱりいいのです!
これ、私が以前から何度もご紹介しているモップと同じ素材。

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何がいいかというと……。
拭く時に、「引っかかる」というところ。
ニットの編み目が、拭く場所に「引っかかり」、汚れをググッととってくれます。
「表面だけを水で濡らしてるだけ」という拭き掃除ではなく、
きちんと「汚れを取る」掃除ができるようになります。
やや値段は高めですが、その効果を知ったら、やっぱりコレがいい!

今持っているクロスがダメになって来たら、徐々に替えようと思っています。

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毎日、ウォーキングに行くと、バラが咲き、ジャスミンが香理、家々の花が本当に美しい季節となりました。
そんな中で、毎朝必ず家の前の道路の掃き掃除をしている年配の主婦の方がいます。
お隣さん同士で2人の方が、朝6時ぐらいから、せっせと竹箒で掃除をしていらっしゃいます。

秋の落ち葉の季節なんかは大変!
毎日掃いても、次の日にはまた落ち葉だらけ。
私だったら、「やっても仕方ない!」と諦めてほったらかしにすると思うのに、
毎日、毎日……。
いたってふつ〜うのおうちなのですが、その佇まいの美しいこと。
隅々まできちっと掃除が行き届き、こういう風景を「整っている」というのだなと、
いつも感心させられます。

そして、この方は、きっと専業主婦だと思うんだけど、家族のために掃除をして、
家を守っているのだなあ。
どんな仕事でも尊いなあと思ったのでした。

以前「私らしく働くこと」(マイナビ出版)という本で、当時「蔦屋書店」に勤められていた勝屋なつみさんが、

「この仕事だから面白い」のではなく、どんな仕事でも「やり方」で面白くなる。

 
とおっしゃっていたのを思い出しました。
勝屋さんが、ある日新聞で青果店の記事を見つけたそうです。
その店は、その日の特売品の野菜で簡単な料理を作って店頭に出し、そこで、「野菜の料理教室」をやっていました。おかずを売っているわけではなく、お客様に食べてもらって、この野菜でこうやって作ればいい、と教えてくれる、というわけです。
「やり方」次第で、自分で自分の仕事を面白くできる……。

誰も見てくれなくて、誰も褒めてくれないかのように思える日々の家事も
心を込めて毎日続ければ、
それは、その人の暮らしの佇まいとなって、きっと現れる……。

主婦の大先輩の朝の掃除風景に、ピリッと心が引き締まった思いがしました。

 

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