新幹線の窓からこれからの日々を見る

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あけましておめでとうございます。
みなさま、お正月いかがお過ごしだったでしょうか?

今年も「外の音、内の香」で、
いろんな音をきき、考え、感じ、内なる香りに変換するプロセスを綴っていけたらと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

 

さて、旅から帰り、実家へ戻り、ようやく昨日自宅へと戻って参りました。
帰省中の1月4日には、「撮ってみ隊」のさなちゃんと岡山駅で待ち合わせ、愛媛の大洲、宇和島へ
ロングドライブ。このサイトの取材をしてきました。
まだ20代のさなちゃんとの二人旅。
なんとお母様は、私の1歳違いなのだとか!!
「私、運転しますから〜」と頼もしい相棒でした。

 

年齢がどうだとか、経験がどうだとか、
そんなことを気にすることはやめて、
今年は心のバリアをなくして、いろんな人と自由に交流したいなあと思っています。

採算がどうだとか、経費がどうだとか、
そんなことも気にせずに、
行きたいところに行って、楽しんで、書いていけたらいいなあとも思っています。

一番上の写真は、その道中で立ち寄った陶芸家杉浦史典さんの作品です。

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そして、昨日東京へ。

 

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新幹線で熟睡し、目が覚めるのがだいたい品川手前です。
もう長年、出張で行き来しているので、私の中の体内時計はかなり正確になりました。

そして、東京の街並みが見えてくるといつも思うことがあります。
眠っている間、私は異次元の透明のバリアを通り抜けてきたんじゃなかろうか………って。

それほどまでに、私にとっては、実家のある街で流れる時間と、
東京のいつもの日常が違うってこと。

神戸の山と海に囲まれた、のどかな街には
もう30年以上前のことなのに、学生時代の時間が流れ、
幾つになっても私は両親の娘で、
実家では、私が何にもしなくても、母が隅々まで掃除をし、
美味しいご飯が出てきます。

東京に近づくと、
「ああ、今日の晩御飯何にしようかな?」と考え
「大掃除もしてないし、毎日ちょっとずつこれからやらないとな」と計画し
「あの原稿書いて、あの人に電話して」と仕事モードに切り替わって行きます。

 

そしてまた、仕事中心の日々が始まります。。
それは、「夢中」という名のかけがえのない時間なので、大事にしたいなあと思います。

ただ、東京の一歩手前の新幹線の中で、
今から帰る吉祥寺にある日常を
ちょっと遠くから見る……。
この一瞬は、私にとってとても大事です。

戻ってしまえば、当たり前になり、何も感じずバタバタと時間に追われることになる……。
そんな日々の輪郭を、
ちょっと手前から眺める時間を持つことで、
少し冷静になれる気がします。

いつもは考えないことを考え、感じないことを感じると、
見えないものが見えてくる……。

帰省された方は、きっとそんな感覚を味わったことがあるのではないでしょうか?

今朝は、朝からウォーキングに出かけ、すっかり普段の日々に戻りました。

いろんな人に出会い、それを文章に綴る仕事ができることを本当に幸せに思います。
今年も一つ一つ丁寧に向き合い、書いていきたいと思います。

このサイトでも、今年はイベントやワークショップなどをもう少したくさん企画したいなあと
思っています。

皆様、今年も「外の音、内の香」をどうぞよろしくお願いいたします。


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