「もうちょっと、こうしたらいいのになあ」を誰かにパスする

阪急うめだ本店での「やっぱり、おしゃれが好き」展は、まだ開催中ですが、
私は東京での仕事があり、昨夜一足早く帰ってきました。
自宅でお風呂に入り、自分のベッドに潜り込んでほっとひと息。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

 

今日は1週間ぶりの朝のウオーキングへ。
木々が少しずつ色づいて、季節がひとつ前に進んでいるようでした。

さて……。
イベントでは、おしゃれのプロである出展者のみなさんに
教えてもらうことがいっぱい!

あの、先日ここにも書いた、ファッションショーでうまく歩けなかった
スピネン」の石井龍希くんは、
シュヴァル・プラス」の馬場さんに、
VMD(ビジュアルマーチャンダイジング)について、教えてもらったそう。
お店の商品の並べ方、セーターのたたみ方などなど。
いちばんお客様の目のつくところに、色が鮮やかな服を並べる。
セーターは、平たくたたんでおいてしまうと目立たないので、
カサが出るようにたたんで積み上げたり、
色がひとめでわかるよう、斜めに広げたり。

朝、オープン前の時間に、
馬場夫妻が、手取り足取り教えてくださり、
ブースを作り替えたのだとか。

「朝の忙しいときに、ずっとつきあって、
並べ方を一緒に変えてくださったんです。
もう感謝しかないです!」と石井くん。

するとこの日、足を止めてくださるお客様が増えたようで、
私自身も「すご〜い!」とびっくりしてしまいました。

自分のお店のことだけでなく、
隣のお店をちょっと手助けする。
これって、このイベントの素晴らしさだなあと改めて思いました。

自分が持っているものを、誰かに手渡すって、
簡単そうで、なかなかできないもの。
「私が口出しすることじゃないしな」
とか
「なんだか偉そうに思われないかな」
など、余計なことを考えてしまって、
「もうちょっとこうしたらいいのにな……」と胸のうちで思っていることを
言えないまま終わってしまいます。

受け取る相手が素直であることが必須ではあるけれど、
思い切って伝えることで、
相手がハッピーになって、
また別の機会には、今度は「教えてもらう」側になって、
みんなで、「できること」をパスしあう。
そうやって、「ひとり勝ち」することでなく、
みんなでよくなっていく……。
それって本当に今、必要なことなんじゃないかなあ〜。

私は撮影や、デザインのためのコンテを書くときに
「good note」というアプリを使っています。
これは、以前おへそチームの和田紀子さんに教えてもらったこと。
今では、これがないと仕事ができないほど、よく使うようになりました。

そして、後輩のライターさんたちが、
手書きのコンテを送ってきたら、
「good note」がいいよ〜! めちゃラクになるよ〜!
と伝えています。

原稿を書くときのwordの使い方のコツをシェアすることも……。
若い頃だったら、「わたしが、いいライターになるんだ!」
と意気込んでいたので、
いいことを知っても、誰にも教えず黙っていたなあ〜。
あの頃は、なんてイジワルだったんだろう!(笑)

「いいこと」を隣にいる人にパスしたら、
今度は絶対にまた違う方向からパスがかえってくる……。

そして、そこに信頼という輪が育つ……。
やっとそのことが、最近わかってきた気がします。

 

2回目のファッションショーを終えて、みんなで「よくがんばったね〜」とたたえあったときの記念写真

みなさんは、誰かに何かをパスしたこと、ありますか?

阪急うめだ本店での「やっぱり、おしゃれが好き」展は、本日が最終日です。(最終日は午後6時まで)
店主のみなさんが待っていてくれると思うので、ぜひお出かけてくださいね〜。

今日もいい1日を!

 

 

 

 

 

 


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