「誰のために」頑張るのだろう?

 

 

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吉祥寺の「 ギャラリーフェブ」で開催されている、平井かずみさんの花器展に行ってきました。
も〜!!
ガラスから陶器から、鉄まで、
色々な作家さんが作った素晴らしい花器がいっぱい!
どれにしよう〜と悲鳴をあげました。

上は沖澤康平さんが作られたもの。
オーバルで深さがある、というところに一目惚れ。
花器だけでなく、サラダを盛ったりしてもいいな〜と思っています。

 

初日の昨日はたくさんの作家さんも在廊され、
みんなでのおしゃべりも楽しくて!
私はちゃっかり夜のお食事会にも潜り込ませていただきました。

その中で再会したのが、陶芸家の角田淳さん。
ず〜〜〜っと前、おそらく10年以上前、私は、松本クラフトフェアで角田さんの器を買ったのでした。

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真ん中の模様のように見えるのは、器を焼くときに、器と器を重ねる間に貝殻を置いた……
と聞いたように記憶しています。

私はこの器が大好きで、ずっと取り皿として使い続けています。
しばらくすると、あっちこっちで角田さんのお名前を聞くようになり、
ご活躍なのだなあと嬉しく思っていました。

昨日改めて再会して、いろいろお話してみると
角田さんは、この「外の音、内の香」をよく読んでいてくださって、
特に、「ビジネスピープルからの贈り物」の引田ターセンさんの特集を
熟読してくださったよう。

「聞きたいことがあるんです!」とまっすぐな目で尋ねられました。

あのときターセンさんが教えてくださったのが、ビジネスのイロハでもある三角形。

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ビジョン、ミッション、ゴール、ストラテジー、アクションプラン。

この「ビジョン」と「ミッション」が、最近わからなくなってきたとのこと……。
とにかく「焼き物で食べられるようになる」と、「自分の仕事のため」に走り続け、
やっと少し落ち着いてきたとき、
次の10年は、「誰のために」頑張ればいいのか、わからなくなった……と。

家族のため?
器を買ってくださるお客様のため?

でもなんだかピンと来ない……。

 

 

夜の食事会で、それをターセンさんにぶつけてみたところ、
「そりゃー、自分のためでしょ!」
ときっぱり!!

食卓についた一同が
「ほ〜〜!!!」と声をあげました。

「40代は、ひたすら自分のために頑張る時期。
自分が幸せじゃないと、周りを幸せにできないのだから!」
とターセンさん。

 

「いいんだ……。自分のためで」
と角田さん。

 

そのやりとりを横で見ていて、私はなんだか感動したのでした。
誰かのためではなく、
自分のために頑張っていい。
それは、とても大きな真実のような気がします。

 

だったら、40代を過ぎた私は、誰のために頑張るのだろう……。
と、いろいろ考えました。
最近、「誰のために」ということをよく考えます。
この大きなテーマは、もう少し私の中であたためてみたいと思っています。

 

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偶然、もう一つ選んだ花器は三角形。
アトリエモルソーさんが見つけてきてくださった、古いものです。
花器展は14日まで。
9日と13日には、「平井生花店」として、那須から届く花の販売もあるそうです。
みなさまぜひ!

 

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「まねしんぼ日記」、おかげさまで好評をいただいていて、「スロウな本屋」さん「パーマネントエイジ」さんで完売! 再注文いただき新たに補充いたしました! ありがたい〜!

吉祥寺の「コロモチャヤ」さんでは、店頭ではもちろん、電話で通販にも対応してくださるそうです。
みなさま、本当にありがとうございます!

 

 

 


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