「おへそ的、買い物のすすめ展」@三越日本橋本店も、本日が最終日になりました。
私は、取材や原稿の合間に会場に駆けつけ、ほんの3~4時間だけ売り場に立っているのですが、
それだけで、足はむくむし、腰は痛いし、体がボロボロ。
家にたどり着くと、もう何もできなくて、ソファになだれ込んで眠りこけてしまいます。
なのに、出展者のみなさんは、終日会場でテキパキと働き、にこやかに接客し、本当にすごい!
普段の本づくりとは、全く違う現場で出会うことから
学ぶことがいっぱいあります。
コロモチャヤの中臣美香さんは、おそらく一番多くの時間を会場で過ごされているのでは?
毎日吉祥寺のお店からスコーンやケーキを手持ちで運び会場入り。
洋服を整え、足りないものを常に補充し、
本当に一生懸命なのです。
心を尽くして、一生懸命にモノゴトと向き合えば、
必ずいい方向へ転がりだす……。
真摯な心を持っていれば、自然に体から、言葉から、笑顔から、外へとこぼれ出すものなのですね。
その姿を見ていると、
あれこれ難しいことを考えず、素直に一生懸命になってみよう!と思います。
「on the books」の上田千春さんは、まさにプロ中のプロ。
毎日お店のレイアウトを少しずつ変えていらっしゃいます。
混雑している時にはコレ、ゆっくり見ていただく時間があるときはアレと、
「自分が売ろうと思うものを売る」スキルを持っている!
実は私と同じ歳。
私が取材に駆け回り、ウンウン唸って原稿を書いていた頃
千春さんは、世界中に買い付けに出かけ、新しい服を着るワクワクをお店から発信していたんだろうなあ。
「経験」と言う宝物を身につけた姿はかっこいい!
会期中、たくさんの仲間が千春さんのところを訪ねてきてくれるのもすごいところ!
千春さんを慕って集まる「千春チルドレン」がいっぱい!
人と人との繋がりを大切に育ててこられたからだなあと羨ましくなります。
「オールドマンズテイラー」を手伝いにきてくださっている佐藤さんは、
毎日Aラインのワンピースを、決して甘すぎず、キリッと辛口にきこなして、
その組み合わせ方に、へ〜っと勉強させてもらっています。
一見「あねご」風なんだけれど、この方の優しいこと!
お客様とすぐ仲良くなって、
接客と言うよりは、商店街で隣り合ったおばちゃんと仲良くなるみたいに
話し込んでいらっしゃる。
お客様も、するすると自分の話をして、ワハハと笑っているうちに、
洋服をお買い上げくださったりして……。
人の心の扉を開ける名人なのです。
こんな風に、「いつも」と違う世界に立つと、発見がいっぱい!
この他にも、それぞれの店主からいろんなことを教えていただいています。
「まねしんぼ日記」も、思っていた以上にたくさんの方の元に旅立っていき
本当に感謝しています。
そして、
「いつもおへそを読んでいます」とか「外の音、内の香、楽しみにしています」
と言う読者の方とお会いできて、本当に嬉しい!
いつもは、自分が書いたものがどこに届いているのか、見ることができないので、
こうして、直に読んでくださっている方々の声を聞くと
「ああ、私が書いたものは、確かに届いているのだなあ」と実感でき、
頑張ってきてよかったなあと思わせていただきます。
出店者の皆さんや
読者の皆さんと、出会うことができ、
そして、出店者同士が仲良くなり、
いろんな繋がりが生まれるこの場を
いろんな方の協力で作っていただいたことを本当に感謝します。
私は最終日の本日、午後2時ぐらいから会場にいると思います。
みなさま、最後の1日、お時間ある方どうぞいらしてくださいね!