「書く」ということには、今までのすべての時間がつながっている

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暑くなったり、寒くなったり……。
毎日、はて今日は何を着ようか?と迷います。

週末は、ライター塾でした。
今回で3回目となりましたが、毎回私自身が「書くってどういうことか」
を学ばせてもらっている気がします。

集まってくださった方は6人。
お題に沿って書いていただくと、不思議なことに

お菓子屋さんはお菓子屋さんの、
パーソナルトレーナーはパーソナルトレーナーの
管理栄養士さんは、管理栄養士さんの
文章になります。

理系の人は理系風の文章になるし、
迷っている人は、今迷っていることが行間のどこかから感じられる……。

つまり、書いた文章の向こうに
必ず、その人の仕事や暮らしや考えがつながっているということ。

6人の方の文章を読ませていただきながら、
毎回そのことに感動するのです。
そして「書く」ってすごいなあと思います。

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誰もが、目の前で起こっていることを観察し、理解し、そして文章にアウトプットします。
そして、「理解する」ということは、
事実を、自分の引き出しの中にあるものと比較検討するということ。

つまり、今まで過ごしてきた時間、経験すべてを総動員して
目の前のことを「理解」する……。

だからこそ、その人の「今まで」がすべて、文章に出るのだと思います。
だから、人が書く文章を読むということは、
その人の「今まで」を読むということ……。

 

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ライター塾で、
いろんな場所から、いろんな職業の、いろんな年齢の人が集まって
初めて出会って、その場で同じお題で文章を書く。

パソコンの上に綴られた文章に、
それぞれの人の後ろにつながった時間が見える。

それが、私がこの塾をやらせていただく、一番の楽しみだなあと思います。

そして、すべてが出てしまうからこそ、
私も、私も自分の淡々とした毎日を大事にしたいなあと思います。

 

今日もいい1日を。

 

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写真/山本綾子


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