旅土産は、和菓子とタクシー運転手さんのおもしろ会話でした!

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一雨ごとに緑が深くなってきましたね。
新しい一週間の始まり。
みなさま、どんな朝を迎えられたでしょうか?

週末は、板倉直子さんの新刊「頑張らないおしゃれ」(主婦と生活社)の
トークイベントが、松江の板倉さんのお店「Daja」と、米子の今井書店さんで開催され
二人で登壇してまいりました。

たくさんの方に来ていただき、楽しいひと時でした。
ご参加いただいた方々、書店スタッフのみなさま、本当にありがとうございました。

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私は、地方に行った時、その土地の和菓子を買ってくるのが大好きです。
松江、出雲に行った時、必ず買うのがこれ。

来間屋さんの生姜糖。
一度お店にも伺ったことがありますが、もう時が止まったような古〜いお店構えでした。
この箱のデザインもいいですよね。

中を開けるとこんな感じ。
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板チョコスタイルで、パキンと割っていただきます。
コーヒーや紅茶にも合うし、お煎茶やほうじ茶にも。
原稿を書いていて疲れた時に、ポキン、パキンと割って食べるのが楽しみです。

もう一つが板倉さんに教えてもらったこれ。
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桂月堂の薄小倉。
シャリッとした歯ざわりがいいんです。

 

皆さんのご当地お菓子はなんでしょうか?
美味しい和菓子があったらぜひ教えてください!

トークイベントが終わり、今井書店さんから米子空港までタクシーで向かいました。
そのタクシーの運転手さんの面白かったこと!

ホームセンターで働いていたけれど、50歳を過ぎてガクンとお給料がダウンしたので、
一念発起して辞めてタクシーの運転手さんになったそうです。

「いや〜、転職して大成功でしたよ〜」とニコニコしながら語ってくれました。

車椅子をのせることができるタイプのタクシーなのですが、
他のドライバーさんは、車椅子を乗せるというと、面倒がる人もいるそうです。
でも、その人はその車に誇りを持っていて、
おばあちゃんを運んで、一緒に買い物について行ってあげたり、
外国人の老夫婦を乗せた時には、「日本食は口に合わないから」と言われて
ハンバーガーショップに連れて行ったり……。

運転の外側にある仕事は、本来の仕事ではありません。
それを「面倒」ととらえる人もいれば、
「人の役に立つ仕事」ととらえる人もいる。

私たちはつい、効率や、「自分の仕事範囲」にとらわれて
そこにある「本当の必要」に気づかないことが多いのかも……。

「いや〜、お客さんお急ぎのようだから残念だけど
米子にも、いいところいっぱいありますから、案内したいんですけどね〜」
と話しながら、最後に
「あ、ここから僕は黙らなくちゃいかんのです」
と急に静かに。

米子空港の手前に「メロディロード」という道があります。
車が通ると、道路とタイヤの摩擦で、「ゲゲゲの鬼太郎」のテーマソングが聞こえる仕組み。

「ほんとだ〜!聞こえた〜!」と盛り上がりました。

ほんの数分の車内での会話ですが、
空港について「じゃあ、お疲れと思うので気をつけてくださいね〜!」
とこれまたニコニコ挨拶されると
なんだかすごく幸せな気持ちになりました。

おしゃべりと、笑顔で旅人をいい気持ちで送り出す。
たったこれだけでも、タクシドライバーという仕事が輝いて見えました。

仕事をするってこういうこと。
どんな仕事も「やり方」で変わると、教えていただいた気がします。

私も、自分がいつもやっている仕事の「外側」にあることに目を向けてみたいなと思いました。

みなさま、いい一週間を!

 

 

 


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