「一田書房」×ライター塾=新プロジェクト始動!

ウォーキング途中に、定点観測していた水仙が咲き始めました。
今日は少し暖かいようです。

昨日、ドキドキしながら「小さな出版社始めます」と、発表したら、
たくさんの方からお祝いのコメントをいただきました。
大丈夫だろうか……と不安でたまらなかったので、
みなさんの暖かい一言一言が、胸に沁みました。
ありがとうございます!

さて。
今日は「一田書房」について、もう少し詳しくお知らせします。

この「一田書房」は、「ライター塾」とセットで進めたいと思います。

「書き続ける」ということは意外に難しいものです。

気持ちがのっている日や、心が震える出来事にでくわした時には
書きたいことが溢れ出してくるけれど、
淡々とした日常の中でふと
「今日は何も書くことがない……」と立ち止まってしまう日も。

でも、1冊の本にまとめるためには
どんな日にも「書き続け」なくてはいけません。
自分自身の体験から思うのは、
実は、この「書き続ける」ということがいちばん難しい、ということ。

「なんにもなかった日」の中にも、
必ず、何かが潜んでいます。
今日の夕飯のチキンステーキが、パリッと皮目までおいしそうに
焼き上げられたり、
夫との口喧嘩の中に、自分の思い込みを見つけて唖然としたり……。
そんな日常のささやかさの中に潜んでいる「何か」を見落とさないように
すくいあげる営みが「書く」ということ。

ただし、たったひとりでそれを続けていくのはなかなか大変。
そこで、「ライター塾」で、
私が、ひとりひとりの方に寄り添って、
書くことのお手伝いをさせていただければと考えました。

「書き続ける」ために必要なのは、強い意志ではなく、
「書くための環境づくり」です。

課題を提出し、添削してもらい、また書き直し、
1本のエッセイを仕上げていく。
そんな「ライター塾」のプロセスの中で、
書くための「枠組み」を、ご自身の生活の中に取り入れていただければと思っています。

今回のライター塾は、1年という長いスパンで進めます。

今回、2つのコースをご用意することにしました。

(1)エッセイコース 定員10名

自分でテーマを決め、それに沿って2000ワードぐらいのミニエッセイを、
1か月に1本。合計10か月で10本仕上げていただきます。

1本書き上げたら送っていただき、一田が添削をして戻します。
それを修正して、また送っていただき、また一田が添削をして戻す……。
それを何度か繰り返して、1本のエッセイを仕上げていきます。

これまで、3か月間の「ライター塾通信コース」を開催してきましたが、
この原稿のやりとりをしているうちに、
その方の人生を少しずつ切り取って見せていただいている気持ちになり、
少しずつその方の心のいちばん深い部分とつながっていく気がします。
エッセイを書き上げることはもちろんですが、
そんなやりとりも楽しんでいただければと思います。

1年間のコースが終了したのち、1名を選出し書籍化する予定です。
そのほかの方は9名で1冊の書籍にまとめます。

 

(2)マガジンコース 定員8名

これは、小さな雑誌を8名がワンチームになって、作っていただくコースです。
雑誌作りは、エッセイとはひと味違い、
1冊のテーマを決め、自分が担当する企画を考え、そのページに必要な取材をし、
写真を撮り、その写真をどう配置し、
どんなキャッチと共に配置したらいいかという構成を考え、そして原稿を書くという、多角的なものづくりです。
写真と文章をどう組み合わせ、読んでくれる人にどう伝えるか、という
立体的なページ作りの面白さは、
一度知ると病みつきになるはず。

このマガジン制作のプロセスでは、
企画の立て方から、取材の予定の組み方、デザイナーへの素材の渡し方、
読者の心を掴むタイトルの付け方、
どの写真を大きくし、どう見せるかというデザイン、
など、たくさんの力を総動員することになります。
だからこそ、学ぶことがいっぱい!

1冊の雑誌が少しずつ出来上がっていく道筋を
一緒に手を動かしながら楽しんでいただければと思います。

まずは前半6か月で1冊のマガジンを制作。こちらは電子書籍とします。
後半6か月でもう1冊のマガジンを制作。こちらは紙の本として出版します。

 

この「一田書房プロジェクト」は、
私にとっても、初めての試みとなり、ドキドキしています。
やってみないとわからない点も多々あり、
初年度は、トライ&エラーになるかと思います。
そんな私の人生後半の冒険に
おつきあいいただけたら嬉しいです。

文筆の仕事を始めてからこれまで、
書かない日はほとんどありませんでした。
書きながら、悩み、考え、ワクワクしたり、落ち込んだり……。
そして、また書いて。
その果てしない繰り返しの中で得たものがなんだったのか?
無意識に繰り返してきた作業を
今回のプロジェクトを組み立てるにあたって、
改めて振り返ってみたり、
知り合いに協力してもらい、プレコースを開催してみたり。
その中で、なんてたくさんのことを、やってきたのだろうと、
自分でもびっくり!
そのひとつひとつを丁寧にすくいあげ、再構築して
みなさんにお伝えできればと思っています。

「一田書房」のミッションは、
自分にとっての確かな手応えが欲しい……という方のために
暮らしの中に「書く」という時間を定着させ、
何かを得なくても、どこかへ行かなくても、
自分の中から、自分にしか見えない宝を掘り出して、
誰かに差し出すというしくみづくりです。
そのプロセスをすぐ横で見守るお手伝いをさせていただければ幸いです。

具体的な日程や参加費、もう少し詳細な進め方などは、
また来週お知らせできればと思います。

「一田書房」の冒険に
一緒に出かけてくださる方がいらしたら、とても嬉しいです。

みなさま、今日もいい1日を。

 

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