あの日、「おへそ」という名前の雑誌を作って20年! 「暮らしのおへそ vol.40」本日発売です!

じゃじゃ〜ん!
本日、「暮らしのおへそ」20周年記念、40号の発売です〜!!

ひゃ〜!
初めて「習慣」を「おへそ」と名付けて1冊目を出してから20年!
あっという間だった気がします。

「おへそ」を作るたびに、取材させていただいた方の習慣を我が家へ持って帰り
真似して、やってみて……。
できないものは挫折して、
続けられるものだけが残り、
私のこの20年間は、「おへそ」の真似っこでできあがっているようなものです。

取材させていただいた方々、
そして、「おへそ」を手に取り読み続けてくださった方、
さらに、一緒に「おへそ」を作ってきたスタッフに
心から感謝いたします。

さて! 記念すべき40号の中身をちょっとご紹介しますね。

巻頭は作家の小川糸さん。
小さくて可愛らしいのに、糸さんの決断力と行動力にはいつも驚かされます。

ドイツとの二拠点生活を始めたときも、
東京から八ヶ岳の山の家へ引っ越したときもそうでした。
今回は、山の家から車で30分ほどの場所に
「ノラコヤ」を作ったときいてびっくり!

山の家に引っ越して、四季の巡りと共に自然がうつろうこと、
植物を育てることの喜びを初めて自分の体で実感したそうです。

山では寒すぎて植物が育たないので、
もう少し暖かいところに……
と考えて、試行錯誤の結果落ち着いたのが、すぐ近くのもう少し標高が低いところに
もう1軒家を建てるという選択でした。

私はいつも、この糸さんの「決めて」「動く」力をうらやましい!
と真似してみたいと思っていました。

どうしたら、決断力を手にできるんですか?
と聞いてみたら…….
「普段から、決められる人になっておくこと」
なのだとか。
つまり、「やりたいこと」とちゃんとつながって生きるということです。
周りの目を気にしたり、「失敗したらどうしよう?」とあれこれ不安の並べ立てたり、
「できるかな」「できないかな」と悩んだりすることなく、
「本当に私がやりたいことはなんだったっけ」
といつも自分に問いながら暮らす……。

家を建てるとか、引っ越しをする、とか
大きな決断でなくても、
暮らしの中で、小さな決断をするための、自分の在り方を教えていただきました。

中小企業診断士であり、
D&Departmentの商品開発コーディネーターの重松久恵さんの取材を終えた後、
なんだか未来がパッと明るくなった気がしました。

51歳で離婚したときの所持金はわずか30万円!
そこから「時給をあげて働くにはどうしたらいいんだろう?」と考え
選んだのが「中小企業診断士」の資格を取るということでした。

5年半もかかって資格を取得。
今は、東京郊外に素敵な家を買い、
本当に楽しそうに暮らされています。

私より少し年上の重松さん。
びっくりしたのは、これから青森に裂織りを学びにでかけ
70歳になったら、自分のブランドを立ち上げたいそう。
ひゃ〜!すごい!

これから人生を閉じていく方向で考えていたのに、
まだまだ大きく手を広げ、楽しいことをたくさん拾い上げようとされている!

元気をもりもりいただきました!

今回の目玉ページのひとつがこの見開き!
医師の稲葉俊郎さんが、温泉に入っている姿を激写!(笑)

医師であるだけでなく、芸術にも哲学にも音楽にも
あらゆるジャンルに造詣が深く、
そのお話はいつも深く心に染み入ります。

そんな稲葉さんが、インプットしたものをどう統合し、
どう消化し、どうアウトプットされているのかが知りたくて
取材をお願いしました。

すると……。
帰ってきたのが「温泉に入って自分を空っぽにする」
というおへそでした。

何かを得ようと手を伸ばすより、
ゼロになって空白をつくれば、
そこに何かがポコっと生まれる……。

私も温泉に行ってみたくなりました。
暮らしの中で、ちょっと手と足を止めて、思考を止めて
何もしないでじっとしてみる……。
そんな時間について、語っていただきました。

今回の取材で、いちばん刺激を受けたのが、
voicyパーソナリティの尾石晴さん。

尾石さんの「おへそ」は、
毎晩8時にアップルウォッチのアラームをセットしておき、
その時間になったら、
その日何をしたか、ログを取る、というものでした。

感想を書いたり分析したりするのではなく、
ただただ、その日何をしたかを書き出す……。

それで何になるの?
と思いがちだけれど、私もやってみたら、
その力を思い知りました。

人って、その日やったことの大半を忘れてしまっているのです。

今日は玄関の掃除をした。
買い物をして、魚のストックを買ってきて冷凍した。
出さなくちゃとずっと思っていたメールをやっと書いた。
などなど……。

「あ〜あ、今日もバタバタしているうちに1日が終わっちゃった」
と感じている日にも、
書き出してみれば、必ずちゃんと何かをやっている。

その「やった感」を感じるだけで、
1日は意味があるものになり、自分への信頼度が増していきます。

この他にも、尾石さんの「記録する」おへそはたくさんあります。

モヤログ、読書記録などなど。
ひとつひとつ丁寧に取材させていただいたので、ぜひ読んでみてください。

見て〜!
この美しい姿!

料理家の麻生要一郎さんのおへそは「体を整える」。
ピラティスのパーソナルトレーニングに通っていらっしゃる様子を
取材させていただきました。

今までの人生で、
自分で舵を切るというよりも、
きた波にひょいと飛び乗ってきたという麻生さん。

その「ひょいと飛び乗る」力をたくわえるための「おへそ」について伺いました。

坂井康城さんの「おへそ」は、
毎朝5時に起きて、15分間拭き掃除をすること。

ものをたくさん持っていたのに、それを減らし、
体を壊したのをきっかけに、仕事の時間も減らし……。

自分に何が必要で、何が不要かを見極めたり、
やらないてもいいことをやめる勇気を持ったり。

毎朝拭き掃除を続けていると、
自分のことが、くっきりと見えてくるようになったそう。

そんな「拭く活」を始めるまでの経緯と
毎朝15分、どんなところをどう拭いているのか、
じっくり取材させていただきました。

益子で人気カフェを営み、体調を壊したのを機にお店をクローズされた信田良枝さんの「おへそ」は
決まりごとから自分を解放する、
というものでした。

何時に起きても、いつご飯を食べてもいい。

朝ごはんを「ゆっくり作る」という習慣が今とっても気に入っているそう。

さらに……。

お金がちょっと足らない。
ちょっと寂しい……。
そんな「ちょっと」があると、「工夫」が生まれて暮らしが豊かになるのだとか。

人生の先輩の言葉が胸に沁みました。

岡山で「ベイラー」というバッグブランドを立ちあげた岩尾慎一さんと洋子さん。
3人の娘さんと5人家族の暮らしは、とことん自由でした。

何者かにならなくてもいい。
「これ」と好きなことがわからなくてもいい。

でも、嫌いなことは無理にしない。

それでいいんだよなあ〜。
自由で在ることの強さを教えてもらいました。

私が大好きなクッキーを作っている「菓子工房ルスルス」の
新田あゆ子さん、まゆ子さん姉妹。

普通のことを普通にちゃんと続ける、
というのがおいしいクッキーを焼くコツなのだとか。

「たくさんは作れない」と「できないこと」を手放すと
「できること」に心を込めることができる……。

そんな順番が大事なんだなと教えていただきました。

哲学対話の場を全国あちこちで開いていらっしゃる哲学者の永井玲衣さんの「おへそ」は

「念入りな散歩をする」

でした。

「こんなものか」とわかったふりをすることが何より嫌い。
「こんなもの」と言えない微細なものを見つけると何より嬉しい……。

「世界にはまだわからないもの、私の手の届かない、及ばないものがある。
世界の奥行きを感じて勇気づけられるんです」
と語ってくださいました。

バタバタと暮らしている日々の粒子をもうちょっと細かくしてみたいと感じた取材でした。

料理家、野村友里さんの「おへそ」はスープづくり。

ご自宅でご飯をつくるときには、必ず「汁もの」があるそう。

手軽なんだけれど、特別おいしい!
そんなスープづくりのために常にストックしておくもの。
味付けのポイントなどを教えていただきました。

 

フリーランスのディレクターで、
日々の着こなしやインテリアなど、センスが光る暮らしぶりを発信している石岡真実さん。

ご著書「母ちゃん、ていねいたまにガサツ」が好評です。

9歳の息子さんを育てながら忙しく働く中の「おへそ」は
「母ちゃん業を終えたら、
パントリーの一角の『おこもりスペース』で
マイペースなワタシに戻る」
というものでした。

何を頑張り、何を頑張らないか。
そんなメリハリの付け方が素晴らしかったなあ〜。

今回は、20号にちなんで、
「おへそ」を1~20までナンバリングして、
20個のおへそにまとめています。

この中のひとつでも、何か真似してやってみていただけたら嬉しいなあ〜。

20年間「おへそ」の取材を通して心の底から思います。

「おへそには、明日を変える力がある」。

そして

「習慣は、人生を変える最小単位である」。

暮らしのおへそ vol.40
みなさんに読んでいただけたら嬉しいです。

今日もいい1日を〜。

 


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