自分の価値は自分でしか決められない。by 反田恭平さん

東京はまだですが、各地で梅雨入りしているようですね〜。
今朝はかろうじて雨がやんでいたので、
しっとりした空気の中、ウォーキングに行ってきました。

この時期は、テニスのレッスンがお休みになってしまうのが残念です。(笑)
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

先日日経Xwomanの「 Z世代リーダーの頭の中&仕事術」
という特集で、ピアニストの反田恭平さんのインタビューが掲載されていて
興味深く読みました。
(会員限定記事なので、会員でないと途中までしか読めませんが……)

ショパンコンクールで第2位に輝きながら、
自ら株式会社を設立して、オーケストラを運営。
指揮者やプロデューサーとしても活躍されている様子は、
以前からご著書を読んだりして知っていました。
ショパンコンクールに出たのは、「なりたい自分になる」ための手段だった、
と知ったとき、「へ〜〜〜!」と驚いたものです。

今回のインタビューで改めてすごいなあと思った言葉は……。

「自分の価値は自分でしか決められない。誰かが決めるものではない。そう思っています」

というひとこと。

私は、若い頃からずっと、「誰かが決めた価値に、自分がはまるように」
とジタバタしてきた気がします。
「いいライター」という価値。
「しっかりもののイチダさん」という価値。
「いい人」という漠然とした理想像……。
そこにカチッとはまる人にならなくちゃって。

ウォーキング中に、かわいい花だなあと思って、写真に撮り、画像検索してみたら、ブルーベリーの花でした!

反田さんは続けてこう語っていました。

「自分を信じているからこそ、誰が演奏しても同じになるのではなく、
そこに、自分自身の音楽があるということを
お客様に理解いただけているのではないかと思っています」。

なるほど〜!!
ひとりひとりの人が、自分を信じ、自分の価値を自分で決めていけば、
そこには、万人に共通する「正解」ではない、
ひとりひとりの「自己表現」が立ち上がります。
「みんな違って、みんないい」ってこと……。

隣の人と正解が違っていいんだ。
それは、私が最近になってやっと理解したことでした。
私とあの人とこの人の正解が違うからこそ、
世の中は、いろんな見方ができて、
多面体となって輝きだす……。
それを「多様性」と呼ぶんだなあって。

私は赤、あなたはブルー、彼は黄色。
みんな違う色を持っているからこそ、
宝箱を開けたらワクワクして、いろんな輝きが周りを照らす……。

宝箱の中で、小さくても弱くてもいいから、
きらりと光る存在になりたい……。
その第一歩が「自分の価値は自分で決める」ってことなんだなあと思います。

いつもの道は、紫陽花祭り。すぐ隣に咲いているのに、ピンクだったりブルーだったりと、色が違うのはどうしてなんだろう?

 

「自分の価値」は、そんな大層なことでなくてもよくて、
自分だけの掃除の方法でもいいし、
自分だけの晩御飯のおかずの皿数でもいい。
自分だけの働き方があっていいし、自分だけの仕事と暮らしのバランスがあっていい……。

大事なのは、それを「自分で」決めることなんだなあ〜。
でも、ずっと「みんなに認められる正解」を追いかけてきた私にとっては、
いったいどれが「自分の価値」で、どれが「周りの価値」なのか、
その境界線を見つけることさえ難しくなっている気がします。

ずっと「みんなに認められるように」と仕事を頑張ってきたけれど、
それは、同時に「自分が書きたいことを書ける自分になれるように」ということでもありました。

だから、ここから私は、
今漠然と手の中にある「価値」みたいなものが、
果たして「自分で決めた」ものなのか、
ひとつひとつ点検していきたいなあと思います。
反田さんはまだ20代で、私ももう50代だから、
ずいぶん遅いけれど、
遅いなら遅いなりに、「価値の再点検」をしたからこそ、
見えるものがあるんじゃないかなあと思っています。

 

みなさんが、自分で決めた自分の価値ってなんですか?

 

今日もいい1日を〜。

 

 


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