大谷桃子の、母から娘へ。受け継ぐレシピ

アップルクランブル

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朝夕ぐっと冷え込んで信楽の山の木々が色づき始めました。
黄色や橙色、赤色に針葉樹の深緑色のパッチワークはため息が出るくらい美しいです。
毎年この季節になると、紅玉リンゴをたくさん買ってジャムや、タルト・タタン、アップルクランブルを作ります。
その中でも大谷家のみんなが大好きなアップルクランブルを紹介します。
秋風がだんだん冷たくなり、コートがいるようになるになる頃、
ストーブの灯った部屋で温かいアップルクランブルにバニラアイスをのせて食べるのはこの上なき幸せ。
私が初めてこの温ったか冷たい美味しさに出会ったのは学生時代を過ごしたアメリカでのことでした。
あれは秋学期の中間テスト前のある夜のこと。
寮のロビーでなんとなく数人集まってテスト勉強中、
「煮詰まって来たから場所変えよう」ということになり、
車を持っている友達が皆を乗せて遅くまでやっている近くのダイナーへ向かいました。
アップルパイを注文すると、山のようなバニラアイスクリームが
温かいパイの上になだれ落ちている大きな皿が目の前にどんとおかれました。
このドラマティックな登場に私の目はまん丸に!
次に、アップルパイが温かいということにびっくり!
そして、なんでアイスがのってるの?しかも山のような…!
驚く私に友人がひと言。
“This is how American apple pie should be”
(「アメリカのアップルパイはこうゆうもんよ」(言い切ってる)笑)
私は拙い英語で日本のアップルパイは温かくないし、アイスがのってるのなんて見たことないと説明しました。
「こうして溶けたところと混ぜながら食べると美味しいよ」と教えられ、
フォークでアイスの山の端っこをくずして口に運んでみると….
パイがサクサク崩れて温かいリンゴとシナモンの香りがふわ〜っと広がり、冷たいアイスが一気にとろけて、、、
口の中に違った種類の美味しい味が次から次へと現れては消えてゆきました。
「どう?美味しいでしょ?」
「うん、信じられないくらい!」と答える私に、
“You should tell your friends in Japan!”(「日本の友達に教えてあげなよ!」)って。
「そうだね、これ知った方がいいよね!」って笑い合いました。
思えば季節は秋から冬へと変わる頃。
ついこの間まで赤や黄色の葉っぱが美しかった構内の木も裸になって、暗いし、寒いし、テストもあるし、
日本がちょっと恋しいなあとホームシック気味だった私の心に、
この冷たいけど温ったかいアップルパイがポッと小さな火を灯してくれたような気がします。
今となっては、その時、何を勉強していたかとかテストがどうだったかとか全く覚えていないのですが、
ダイナーでアメリカンアップルパイをつつきながらの友人たちとのやりとりは
印象的な映画のワンシーンのように色鮮やかです。
それ以来、私はこの温ったかくて冷たいデザートのとりこです。
パイを作るのはちょっとハードルが高いけれど、
リンゴを炒めて煮てから、クランブルをパラパラっとかけて焼くだけのアップルクランブルならとても簡単。
今度、友達と一緒にテスト勉強する時の夜食に濃いめのコーヒーと一緒にどうでしょう?
一瞬にして目が冴えて勉強がはかどるかも?
でもちょっと勉強以外の話が弾みすぎて危険かもしれませんね(笑)

<材料>(φ24cmの平鍋または同等サイズの耐熱皿1個分)

(クランブル)
薄力粉 100g(半分をアーモンドパウダーに替えるとよりリッチな味わいに)
きび砂糖 80g
バター 80g(1cm角位のキューブに切る)
シナモン 少々

(りんごのフィリング)
りんご(あれば紅玉)(小)5個 (皮をむいて一口大に切る)
バター 30g
グラニュー糖 大さじ3
レモン汁 レモン半個分(絞っておく)
水 大さじ2
シナモン 少々
くるみ(あれば)30g程度(粗く刻んでおく)

*大さじ1=15cc
*平鍋で作らない場合は、フライパンでフィリングを作り、耐熱皿に移してクランブルをかけて焼いてください。
*クランブルは日持ちがするので、少しまとめて作り冷蔵庫に保存しておけば、思い立ったときにすぐ作れます!

-クランブルを作る-
フードプロセッサーに砂糖と粉を入れて3-4回パルスし、
2cm角くらいに切ったバターを入れてポロポロになるまで何回が回す。
フードプロセッサーがない時は粉類をボールにふるい、バターを入れ、
バターに粉をまぶす感じで指で潰しながらポロポロになるまで混ぜる。

-フィリングを作る-
1.平鍋を温め、バターを溶かし一口大に切ったりんごを軽く炒める(中火)
2.糖を全体にまぶし、水とレモン汁を合わせて加え、フタをしてしんなりするまで煮る(中火)
3.りんごに透明感が出てきたら火を止めシナモンをふる。
4.クランブルを表面をを覆うようにかけてくるみを散らし、200度に予熱したオーブンで約25分焼く。

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材料はたったこれだけ

 

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まずクランブルを準備しておきます。
フードプロセッサーがあればあっという間にできてしまいますが、
ボウルに粉と砂糖をふるい入れバターを指先でつまんでつぶすように混ぜてポロポロにするのも簡単です。

 

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弱火で温めた平鍋にバターを溶かし…

 

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りんごを入れて表面をバターでコーティングするような感じで軽く混ぜる。

 

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砂糖をまぶして分量のレモン汁と水を入れてフタをし、りんごが柔らかくなるまで中火で煮る。(10分程度)

 

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りんごが柔らかくなったら、フタを取りやや強火で焦げないように混ぜながら水分を飛ばす。
火を止めてシナモンをふる。(ここまで前もって準備しておけば、食べる30分くらい前に焼き始めればよい)

 

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クランブルと刻んだくるみを全体にかけて、200度のオーブンでこんがり(25分位)焼く。

 

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焼けたら温かいうちにアイスをのせてどうぞ!(冷めてしまったらレンジで軽く温めてください)

 

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