「時間」って何? と真剣に向き合いました。

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やっと今朝は光が戻ってきた東京です。
さて、昨日は「暮らしのおへそ」別冊の校了作業で編集部へ。

5月30日にいよいよ発売です!
「暮らしを、整える」「『おいしい』の、段取り」「暮らしを、磨く」
「まずは、体を整える」「わが家のお金を、整える」
と1年に1冊ずつ出してきた「暮らしのおへそ」の実用シリーズ。

ものすご〜く好評をいただいていて、
「暮らしを整える」はなんと11刷り!
「まずは、体を整える」は、7刷り!
ありがたいことです!

そして!!!
次号はというと………。
ジャ〜ン!

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「時間を、整える」

であります!

私自身、毎日時間に追われ、
なのにダラダラ過ごしてあっという間に時間が流れ……。
と時間の使い方がなかなかうまくいきません。
どうやったら「時間」を味方につけることができるのでしょう?

そんな時間上手な人に話を聞きました。

 

が!

それだけではないのが「おへそ」の別冊たるところ。

能率がいいこと、効率がいいことだけが、大事なのだろうか?
あの人のこの人の時間の流れは違うし
だったら、時間って一体何?

 

そんな「時間」についての根っこのお話を
いろんな方に伺いました。

詳細はまた改めて「おへそのすきま」の方でお伝えしますが、
ここでちょっとだけ……。

巻頭は映画監督の河瀬直美さん。
あの、樹木希林さんが、美味しそうな餡子を煮るシーンが忘れられない「あん」や、
永瀬正敏さんが光を失ったカメラマンを演じた「光」など
数々の作品を生み出し、カンヌ映画祭の常連でもあります。
次回作はフランスの人気女優ジュリエット・ピノシュを迎えた「Vison」なのだとか。

 

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(これは、まだ校正紙の段階のもの)

も〜!
私は、この時期に河瀬さんにお会いでき、お話を聞けて本当によかったと思いました。
この仕事をする幸せをしみじみ感じたインタビューでした。

河瀬さんの映画作りは、業界ではちょっと有名です。
映画を創る時には、俳優さんたちにまずはそこで暮らしてもらうそう。
森の中での映画なら
山の暮らしをしてもらわなければ、山の所作はわからない……。

トマトがなっているシーンがあれば、
春から畑に苗を植えて、夏の撮影に間に合うようにみんなで育てるそう。
リアルにそこに野菜がなっていることで、
俳優さんたちは、ちゃんど「もいで、食べる」ことができる。

そこにかけた時間は、絶対映画に映る……。

リアリティというものを、本当の時間というものを教えていただきました。

 

 

最後に聞かせてくれた河瀬さんの言葉が忘れられません。

 

 

「柿を食べたいと、
桜の時期に思っても食べられへんで。
柿の時期に、桜を見たいと思っても見られへんで。
だから、河瀬さんにはまだ時期が来てへんだけや。
もうちょっと我慢しいや」
奈良の山のじいちゃんがそう教えてくれました。

 

 

その他にも、時間にまつわる素晴らしいお話がいっぱいです。
5月30日発売!
みなさまぜひ!

 

校了作業を終えた帰り道、なんと河瀬監督とばったり!
びっくりしたなあ〜。
いいご縁を、神様がプレゼントしてくれているみたいでした!


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