ものを見る目をストレッチする、ということ。

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街を歩くと沈丁花のいい香りが漂う季節となりました。
世の中はいろいろ大変だけど、
モクレンの真っ白な花は今年もちゃんと花開き、
確かなものはここにある、と教えてくれているような気がします。

さて、私は「暮らしのおへそ」別冊の打ち合わせ、取材が始まり、
普段はあまり読まないジャンルの本を読んでおります。

そんな中に、ぐっとくる言葉がありました。
それが
「美のアーカイブを広げる」ということと
「審美眼をストレッチする」ということ。

人は、「これが美しい」と思うものの傾向が似通ってくるもの。
ナチュラル志向の人は、そんな世界を。
ロックな世界が好きな人は、そんな世界を。
といった具合……。

でも、とりあえず「見るだけ」でも、自分のストライクゾーンの外側にあるものへ
視線を広げてみたら、
「審美眼がストレッチ」されて、
「あれも、なかなかいいじゃない」「こっちも面白そうじゃない」
とアンテナの振れ幅を広げることができる……
と教えられました。

そして、これって、「美」以外にもいろんなことに言えるんじゃないかと思ったのです。

「私の掃除の仕方はこれ」
と決め込まないで、ちょっと別の方法も試してみる。

「私はネイビー、グレー、白の服しか着ない」
と頑なにならないで、ちょっとピンクのストールを手にとってみる……。

シンプルなリトグラフが好きだけど、印象派の絵画はさっぱりわからない……と諦めないで
いろんなアートを見に行ってみる………などなど。

そんなことを考えていた頃、たまたまいただいたのが、このピラミッド型の洗濯用品でした。

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タオルメーカーの伊織さんが出している「iori friendly」(伊織オリジナルマグちゃん)です。
高純度のマグネシウムがはいっていて、洗濯機に放り込めば
アルカリイオン水を生成して、洗剤なしで、洗濯できるというもの。

実はこのことは、以前根本きこちゃんが使っているのを見て知っていたのですが、
自分で使うまでには至らなかったのでした……。
今回、さっそく使ってみることにしました。

説明書によれば、アルカリイオン水は非常に高い洗浄力があり、
皮脂よごれの分解率は洗剤と同様で、
臭いの分解率は約10倍。
洗濯槽のカビよごれまで落とすのだとか……。

実際にはどうなのか、しばらく使って実験してみようと思います。

「いつも」の自分の外側にあるものを
見るだけ、知るだけ、聞くだけ、使ってみるだけ、でも
自分の心や体や経験がストレッチされて、ものの見え方が変わってくる。
そう思うと、
なんだか世界がぐんと広がるようで、ワクワクしてきます。

みなさま、今日もいい1日を、


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